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鳳月杏お茶会 in 宝塚(新源氏物語)

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10月31日(土)鳳月杏お茶会に参加してきました。

特にネット禁のアナウンスはありませんでしたが、控えめにご紹介したいと思います。

言葉や科白はニュアンスですし、記憶の齟齬もあるかもしれません。
ご容赦を願いつつ、誤謬は教えて頂けると嬉しいです。

ちなつさんは、乗馬スタイルっぽい服装とロングブーツで登場。
『TOP HAT』のデイル(実咲凛音)が乗馬服を着こなしてましたよね。 あんな感じ。
乗馬服ではありませんが、ニュアンスとして。

白黒グレンチェックのジャケット、襟とポケットの縁と裏地は濃ブルー。
同じ柄のシャツで、襟は黒革。
白のコットンパンツを、黒革ヌバックロングブーツにイン。

長くて、細くて、まっすぐな脚。
透き通るように肌が白くて、ふわっとした笑顔。
隣の方と「同じ人間とは思えない…」と溜息の嵐。

ハロウィン仕様の風船を3つ、手に持って登場。
この風船は、抽選コーナーでサインして賞品にプラス。
「これを持って電車に乗るのは罰ゲームですね」と鳳月さん。
当選した方にとっては、人目を気にする余裕なんてないかも。
夢見心地ですよね、きっと。

ちなつさんは落ち着いた声で、速くなく遅すぎない聴きとりやすいテンポでお話ししてくれました。

公演では柚香光くんとの絡みが多いからか、れいちゃんのお話が比較的よく出てきました。
「れいちゃんが『香盤みました? 一緒に踊れますね♡』と言ってきて…」というように。
「一緒に踊る」といえば、『新源氏』の青海波でも、『Melodia』のスパニッシュでも、一緒に踊ってますね。

柚香さんに声を掛けられてから、香盤表を見た鳳月さん。
女役とわかっても、落ち着いてらしたそう。
「私みたいな大きい男役を、敢えて女役に…って、チャレンジャーですよね」
楽しそうに笑ってらした鳳月さんでした。

裸足なのは、大地を感じる野生的な女性をイメージしての事だそう。
エレガントとは対極にある女性像を、との演出家オーダー。
ちなつさんはノーブルな印象が強いので、意外性の相乗効果が半端ないですね。
そして、裸足でなお、あの足の長さ…!
朝夏まなとさんの裸足のラダメス(なのに、娘役との身長差 & 足の長さ、余裕綽々)を観て以来の衝撃でした。

そういえば、スパニッシュの女役のウィッグ。
複数回をご覧になられた方は、髪型とカラーの違いにお気づきでしょう。
カールした黒髪ロングは、作・演出の中村先生リクエスト。
金髪ストレートロングは、鳳月さんが相手役の柚香さんのイメージに合わせて選んだそう。
相手役として愛されてますね、れいちゃん。

相手役といえば、ちなつさん的に「初めてのお相手」雲居の雁(城妃美伶)
初の娘役さんとのカップル誕生、嬉しそうでした。
「今まで、男役としか…相手役というより男の友情みたいな…」

『スターダム』で男同士の絆を結んだ水美舞斗くん。
彼の事は「舞斗」と呼び捨てなんですね。
公演を通して仲が深まったんでしょうなぁ。

それから、同期のたそ(天真みちる)にも触れてました。
Melodiaでダウンタウンの場を担当してる振付師が、スターダムでも振付を担当されたそうで。
天真さんを絶賛してたとか。
「たそは多才」と鳳月さんもしきりに感心してました。

…と、鳳月さんと花組の仲間たちエピソードにほのぼのしつつ。
そんな話を聞けば聞くほど、気になるのはあの人のこと。
己のお茶会でほぼ毎回※ちなつさんの話題を出さずにおれないほど、鳳月さんに懐いている、月組のあいつ。
※ 私が知る限りなので、比較的最近のお茶会しか存知上げません。

ちなつさんの口から、たまちゃん(珠城りょう)の話なんて出そうにないなぁ…。
…と思っていたら。

ゲームコーナーで、鳳月さんに関する二択式問題が登場。
鳳月さん自ら質問を読み上げ、指名されたゲストが回答。
みごと正解なら、鳳月さんからお菓子をもらえます。

鳳月さんが、ゲストの席まで移動して出題されます。
指名された近隣席の方のおかげで、後方席の私も何度か、鳳月さんをお近くで拝見できました。

この形式を考えたスタッフさん、天才。
他のお茶会でも似たような企画がありますが、二択式にした事で、やり取りがシンプルだし、回数こなせるから、会場中をジェンヌさんが移動する事になります。

しかも、質問がシンプルながらも、鳳月さんのオフも垣間見えて、興味津々。
一粒で、10回くらい美味しいんです。
鳳月さん、スタッフさん、ありがとうございます。

その設問の一つに、
「もし私(鳳月)が今、女役を演じるなら、カルメンか、マルグリットのどちらか?」
ここで鳳月さん、すかさず補足説明。
「マルグリットは、『スカーレット・ピンバーネル』のマルグリットね」
カルメンは有名だから、補足説明いらずと踏んだのでしょう。
正解は「カルメン」
ここで、司会がナイス・アシスト。

司会 「カルメンといえば…」
鳳月 「あぁ、珠城さんが『激情』を演られますね」
司会 「特別出演されては…?」
鳳月 「まだオファーが来てません。 お待ちしてます」

お待ちしてるそうですよ、珠城さん!
鳳月さんがカルメン役に特別出演って、話題沸騰まちがいなし。
月組プロデューサーさん、さっそく花Pに交渉しましょう。

鳳月さんのお茶会は、シアター形式。
かなりの人数でしたが、一人一人と握手コーナーが設けられていました。
列ごとに鳳月さんが移動してきてくれて、ドッキドキ♡
思いがけず温かい手で、両手でしっかり包み込んで下さいました。
『春の雪』の映像を初めて観た時から、ずっと感じてた事を要約して伝えたら、目を見ながら耳を傾け、「ありがとうございます」と微笑んでくれました。

ちなつさんは立ち姿が本当に美しくて、朝夏まなとさんと張るなぁと思いました。
脚が長いといえばまぁ様ですが、ちなつさんも長い…!
そして、お二人に共通するのが、何とも言えぬ「余裕」
まとう空気に、ゆとりがあります。
安心感を感じる、包容力と申しますか。

抽選でツーショット写真が当たった方々への寄り添い方も、嘘のない笑顔を浮かべてて。
クールで無表情なイメージだったので、内心「うわ、うわ…!」
ふんわり、柔らかい印象に変わりました。

そういえば、ちなつ茶はほぼ予定時刻通りにスタートしました。
この時間の正確さも、驚きでした。
受付時間ギリギリ飛込みのお隣さんは、一階ですでに待機してた鳳月さんを見かけたとの由。
余裕を持っての到着も、スタッフやゲストへの配慮を感じます。

そういえば、源氏の白塗り化粧を落とすのは大変みたいですね。
休憩が5分延長になってる事からも、推して伺えましたが。
スタートダッシュの僅差が重要だそうで。
最後の出番が終わるや、かつらと衣裳を外し、柏木役のれいちゃんと共に急いで洗面所へ向かうそう。
その後やってくる、光源氏の随行大集団の前に。
「今は(ショー幕開きの)10分前には準備できてます」
嬉しそうなちなつさん。
裏返せば、最初の頃はギリギリだったんですね。
皆さん、大変な思いで舞台を創り上げてらっしゃるんですね。

歌のプレゼントは、「スターダムのお茶会では喉の調子が悪くて歌えなかったので…」と、劇中でリアムが歌った曲。
すみません、タイトル不明です。
のびやかな歌声を響かせて下さいました。

鳳月さんは終始穏やかで、話し方も落ち着いてらして。
ゲームコーナーの出題と回答では、わざと溜めてみせたり、お茶目な一面も。
男役モードというより、素のちなつモードなんでしょうけど、これはたまちゃん(珠城りょう)も慕うはずだよと思いました。

いくら愛想よくニコニコしてても、目に見えない壁を感じる人っていますよね。
ちなつさんは逆に、表情の抑揚こそ少ないけれど、壁を感じませんでした。
おそらく本当の意味で自信があるから、むやみに構えないのでしょう。
あの警戒心の塊みたいに見えた珠城りょう君が心開くはずだわ…と腑に落ちました。
ただ、珠城さんもすごく印象に変化を感じています。
良い意味で、大きく変化中だと感じています。

鳳月さんが月組にいたら、珠城さんにとって心強い支えになったでしょう。
ただ、鳳月さんにとって花組に異動してからの流れは、まさに追い風状態。
今までの努力と陰徳が、満を持して結実した形。

これからますます、誰かを支えながらも、自身も輝きを放ち続けていかれる事でしょう。
それだけの実力と存在感が備わった方なのですから、鳳月杏というタカラジェンヌは。

鳳月さんのお茶会は初参加でしたが、スタッフも落ち着いてらして、ジェンヌとファンは似るの?…と、ここでも感じました。
私の思い違いでなければ、他のお茶会で拝見した事があるスタッフのお姿が。
もしかしたら、会同士で協力し合ってるのでしょうか。
出待ち企画も、会の垣根を越えたコラボ企画とか、ありますものね。
(東京ではクリスマス付近に、花男コラボ出待ち企画があるようですよ)
企画・運営・裏方として支えておられる方々、お疲れ様でございました。

改めまして、1日2回公演の疲れも見せず、会場に駆けつけ、柔らかい空気を醸し出して下さった鳳月さん。
そんな鳳月さんを支えておられるスタッフさん。
楽しいひとときを、ありがとうございました。

このひとときの為に、数十倍以上の労力が掛かってるんですよね。
先週の明日海茶も、今回の鳳月茶も、あらゆるお茶会に言えることですが。
何もお返しできませんが、「受け取ることも愛」と信じて、せめて有難く受け取らせて頂きます。
あらためて、感謝の気持ちを込めて。

★思い出し追加
前半の天の川のシーンに、光源氏サイドの群舞に、鳳月さんもいらっしゃいます。
みずらを結った少年・鳳月さんのお姿は貴重です。
源氏の君に注目しがちですが、ちなつさんも要チェックかも。
「気がつかれた方、ありがとうございます」と謙虚に喜ばれる鳳月さんでした。



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