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『ポーの一族』名古屋千秋楽・舞台挨拶

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2021年2月28日(日)名古屋・御園座にて、『ポーの一族』が大千秋楽を迎えました。
 
1月11日に初日を迎えた『ポーの一族』
 
新型コロナが最も猛威をふるう厳冬期に、大阪・東京・名古屋と全日程上演。
 
100名を超えるカンパニー全員が健康を保ち、無事完走。
 
本当におめでとうございます…!
 
主演の明日海りおはじめ、千葉雄大ら、共演者たちも感無量の様子でした。
 
 
私は大阪千秋楽以来の観劇でした。
東京LIVE配信は観られなかったもので。
 
いつもは見下ろす舞台を、今日は見上げる事ができました。
 
一階席から観る光景は初めて。
 
みりちばがペンダント奪い合う場所、すごく高いんですね。
 
 
★ミュージカル初心者の軌跡
 
本編のクオリティは、初日から高めでした。
 
プラス「ミュージカル初心者」の千葉雄大と中村橋之助の変化。
 
千葉くんと橋之助さんは、発声や声量など、他の出演者との違いを感じました、大阪では。
 
橋之助さんは舞台慣れしてるだろうに?と思いましたが、歌舞伎とミュージカルは違いますものね。

お二人とも名古屋では、ミュージカルの表現に馴染み、『ポーの一族』の世界に溶け込んでいました。
 
発声は置いておいて、千葉くんは大阪初日から、ナチュラルな少年アランを体現。
 
表情の流れで、アランの気持ちの流れがつぶさに伝わってくるお芝居をする千葉くん。
細やかな表情変化は特筆モノ。
映像では、細やかな表情や所作がクローズアップされるからでしょうか。
 
名古屋では、発声と声量に大きな変化が。
力まず自然に、腹から声が出ていました。
 
歌も上達されてて。
初日は口蓋で歌ってる感じでしたが、名古屋では腹から声が出てました。
 
『願わくは』は、アランの魂の叫び。

荒削りながら、それがアランの混乱や慟哭を伝えていました。

もし『ポーの一族』がさらに1ヶ月…いえ、半月続けば、歌の表現を更に練り込みそう、千葉くんなら。
 
 
★みりおさん
 
千葉くんが師匠と仰ぐ「みりおさん」
 
前楽まで、なかなか「みりおさん」と呼べなかったらしく.
千秋楽でついに「みりおさん呼び」デビュー。
 
明日海さんも「おや」と。
 
よかったね、千葉きゅん♡
5人目の嫁っ子はまちがいなく君だ!!
 
全明日海ファンが祝福することでしょう。
 
そういえば、これは千秋楽の話ではありませんが、千葉くんは明日海さんの「私たちは声が合うと思う」という言葉を支えにしてきたのだとか。
いえ、Twitterで見かけまして。
 
たしかにデュエットの相性良かったと思います。
みりちば、何かと好相性。
 
みりちば劇場、『ポーの一族』ブルーレイに可能なかぎり収録希望…!
 
 
★ハンカチ王子…?
 
千秋楽でも、「それでは、千葉くんから一言」といきなり振るみりおさん。
 
「え!!」と漫画のようにわかりやすく固まりつつ、引き受ける千葉きゅん。
 
感極まって、言葉が出ず、隣の明日海さんを見る千葉くん。
小さくうなずきながら、温かく見つめ返す明日海さん。
 
堪え切れず、大粒の涙がこぼれる千葉きゅん。
言葉が出ません。
そんな千葉くんに出した絶妙な助け舟は…
 
明日海 「小池先生が…」
 
千葉 「小池先生?…ぁあ!」
 
そう、小池先生といえば、
 
千葉 「また『あざとい』って言われる…!」
 
泣き笑いになった千葉きゅんでした。
 
明日海さん、胸元に手をやり、
 
明日海 「ここでハンカチを…」
 
えっ、ハンカチ用意してきたの?
紳士!!
 
明日海 「…持ってれば良かったんですが、ないので、これで」
 
衣裳のリボンタイを渡そうとする明日海さん。
 
包帯代わりにリボンタイ。
ハンカチ代わりにリボンタイ。
 
エドガーか!!!
(いや、エドガーなんだけどね?)
 
エドガーのリボンタイ万能説浮上…。
 
アラン千葉くんは遠慮して固辞。
リボンタイを戻す明日海さん。
 
ここはもう、小池先生にティッシュを期待するしかない。
 
そんな小池先生の「あざとい」発言はこちらに書いてます。
 
 
★小池修一郎先生
 
またもや登場、小池先生。
 
今回はティッシュ持参ではありませんでした。
残念。
 
『ポーの一族』に関する想いをしみじみと語る小池先生。
 
学生時代、『ポーの一族』と出会い、ポーの舞台化を夢見て演出家をめざしたこと。
『ポーの一族』上演をめざすなら、宝塚しかないだろうと思ったこと。
 
小池 「しかし、宝塚のトップスターは背が高いんですね」
 
(ここで、明日海さん、えっ?)
 
小池 「トップスターは学年が上がってますし、エドガーは少年ですし…」
 
(ここで明日海さん、ぴくっ)
 
小池先生、そ、そこは地雷原です…!(汗)
それ以上進むと、焼け野原に……!!
 
おかげ様で、明日海さんの百面相を拝見できました。
ごちそう様でした…!!
 
小池先生がもうすぐ演出家として独り立ちできるぞって頃、帝国ホテルの喫茶室で萩尾望都先生を発見。
 
小池 「一緒にいた人に『こんな機会ないぞ』とせっつかれ、思い切って話しかけました」
 
萩尾先生に『ポーの一族』愛を語り、舞台化の約束を取り付けたそうな。
それが1985年のこと。
 
小池 「もう無理だと思っていたら、明日海が」
 
奇しくも萩尾先生と小池先生が出会った年に、明日海さんが誕生。
 
小池 「明日海は宝塚という枠を超えて、稀有な役者です」
 
(ここで明日海さん、ブルブルブルと頭を横に振る)
 
落とすと見せかけて、すくい上げる。
 
小池先生も金魚すくいの達人ですね。
明日海りお認定「金魚すくいの達人」2号ですね。
 
なお、1号は芹香斗亜さんです。

 

 

このエピソードを検索したら、己のブログがヒットしたので、自給自足。

 

ところで、小池先生は必ず

「明日海はテレビでも見れる」ネタを投入されます。

 

そのたび、明日海さんは「あれは別人」と言ったり、名古屋楽でも無表情になってたんですが。

小池先生はとっても嬉しそうに仰るんですよね。

 

おそらく自慢の息子(?)なんだと思います。

 

 

★萩尾望都先生

 
萩尾望都先生が同じ劇場にいらっしゃり、さらに登壇され、ご挨拶まで!
 
震えました…。
 
小学生時代からの憧れの作家さんですから…!
 
エドガー探しましたから…!
残念ながら、見つかりませんでしたが…。
 
日本の竹藪じゃ、見つかってもかぐや姫ですよね…。
(いや、それもない)
 
せいぜい、パンダかな…。
(たしかに実在はしてる)
 
涼風真世さんと明日海りおさんが同じ板に立ち、お芝居されてる事実に毎回ふるえました。
 
そこに、さらに萩尾先生まで……!!
 
『ポーの一族』は夢の競演すぎて。
これはもう、小池修一郎先生にお歳暮おくるしかない…!
(年明けてるよ?)
 
萩尾先生と小池先生に挟まれた明日海さん。
父と母に挟まれたエドガー。
感無量です…!!
 
萩尾先生、千葉きゅんに向かって
 
萩尾 「純粋な方ですね」
 
よかったね、アラン千葉!
ピュア認定されたよ、原作者に!!
 
萩尾 「エドガーにまた会わせて下さって、本当にありがとうございます」
 
…だったかな?
そんな風に仰ってましたよね。
 
明日海さんに深々と頭を下げる萩尾先生。
恐縮して、同じく頭を何度も下げる明日海さん。
 
きっと誰より、エドガーと会いたかったのは萩尾先生ですよね。
 
 
★みなさま~!
 
明日海さんのご挨拶は常に心がこもっていますが、今回もそうでした。
 
『宝塚を卒業後、初めて組んだカンパニー』を、それはそれは大切に思っている気持ちが溢れてきました。
 
明日海 「この舞台上にいるキャスト35名に加えて、衣裳さん、照明さん、マエストロとオーケストラの皆さん、音響さん、ヘアーの(床山さん)、大道具さん、小道具さん…」
 
等々、言い洩らしがないか注意しながら、
 
明日海 「100名を超えるカンパニー全員が、『絶対に健康でいるぞ!』と」
 
完走を目指してきたそうです。
そして、完走しきった。
 
宝塚の舞台でも、必ず退団者一人一人に思い出や魅力を語っていた明日海さん。
一人一人を思う気持ちは変わっていません。
 
ちなみに、皆さんを舞台へ呼び戻す掛け声は
 
明日海 「みなさま~~~」
 
より丁寧になってました。
敬意を払ってのことでしょうか。
明日海さんらしいなぁ~♡
 
二番手には、ちょいSなところも♡
(千葉きゅん、相手役でもあり、二番手でもあり)
 
 
★アラ~ン!
 
トリプル・アンコールは舞台に明日海さんが一人、にっこり。
 
明日海 「それでは、千葉くんを呼びたいと思います♡ アラーン!」
 
ててててて、と走ってくる千葉きゅん。
まるでパレードの階段降りで、己のお辞儀が終わるや否や、ダッシュで定位置へ戻り、トップさんを迎えるトップ娘役のよう…!
 
(千葉きゅん、タカラジェンヌ適性ありすぎ)
(5人目の嫁、決定)
 
明日海 「今日で解散ですね。 何も結成してないけど」
 
千葉 「結成したようなものですよ♡」
 
完璧なフォロー、千葉きゅん。
さすが明日海の嫁。
 
千葉 「明日海さんの大きな背中に追いつけませんでした」
 
明日海 「そんなことないですよ」
 
謙虚なお二人です。
 
明日海 「…あの、ひとつお願いがあるんですが」
 
千葉 「はい?」
 
明日海 「千葉くんが、この舞台で…何かの賞を受賞したら…」
 
もじもじエドガー、上目づかいで
 
明日海 「インタビューを受けたら、私の名前も出して下さいね♡」
 
千葉 「この舞台で賞をもらうなら、明日海さんですよ!!」
 
さすが千葉きゅん、完璧…!
嫁として完璧フォロー…!!
 
それにしても、明日海さん。
 
その発想は喩えるなら、お茶会の抽選会で当選したいのは
「明日海さんに名前を呼んでもらえるから♡」
という発想と同じでは…?
 
ちなみに、私はお茶会で抽選に当選したことはありませなんだ…。
 
最後のみりちばトークの締めは、
 
明日海 「終わりがあるから…?」
 
千葉 「美しい…!」
 
明日海 「本当にありがとうございました…!!」
千葉 「本当にありがとうございました…!!」
 
美しいお二人でした。
 
 
★これで終わります
 
鳴り止まぬ拍手。
スタンディング・オベーション。
 
一人で幕前に出てきて下さった明日海さん、チャッチャチャ、チャ!
 
明日海 「すごいですねぇ」
 
完全に揃ってるチャッチャチャ、チャ!に感嘆する明日海さん。
 
明日海 「こうして、皆さんの前で舞台に立ち、拍手を頂けることがとても嬉しいです」
 
この時ではなかったかもしれません、順番ゴッチャでごめんなさい。
 
明日海さんはすごく、すごく嬉しそうで。
私もすごく、すごく嬉しかったです…!
 
拍手は鳴り止まず、二度目の幕前登場。
 
明日海 「今日はこれで終わります。 お気をつけてお帰り下さい♡」
 
出たーーーー!!
強制終了ーーーーー!!!
 
これでなくちゃね。
ありがとう、明日海さん。
 
また舞台に立つ明日海さんと会えますように。
そしてまた、舞台挨拶が聴けますように♡
 
 
▽みりちばフォーエバー♡

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