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明日海りおのパートナーについて考える(3)

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明日海りおさんのパートナーについて考えてみました第三弾。
まずありえない想像(妄想)なので、ライトに読み流して頂ければと思います。

明日海りおは、相手役を選ぶタイプの男役だと思います。
ただ、それは「固定した相手役」という場合の話。
『アリスの恋人』の愛希れいかさん、『春の雪』の咲妃みゆさんなど、作品ごとに振り返ると、しっくりしたコンビネーションです。
花乃まりあさんとも、『アーネスト・イン・ラブ』は作品とキャストが見事にマッチしていました。

明日海さんは作品ごとに人物造形を丹念に創り込む、職人気質な舞台人だと思います。
相手役を固定するより、作品によって最適なキャストで臨む方が良いんじゃないかと。
そう、明日海りおは一夫多妻制にしてはどうかと。

ただ、強力な支えとなる本妻的役割のキーマンはいた方が良いでしょう。
法律婚ではなくとも、事実婚的な。
正式なトップ娘役といったシステムにこだわらず、安心して頼れる女房役ということ。
さて、誰が良いでしょうか?

…以上が、前回までの話でした。

「明日海りおを支える」という事に主眼を置いた上で。
技術的・精神的に、明日海さんの負荷を軽減できて。
明日海さんと並んだ姿に、うっとりできて。
互いに引き立て合い、高め合えるような。

かなり高いハードルですね。
これらをクリアした本妻候補として、珠城りょう君を推薦します。

「ちょ、まっ?…たまきち、男役ですけど? 娘役転向?!」

そんな訳ありません、あんなに男役の中の男役みたいな人。
ドラゲナイでも、女役の衣をまとった狼でしたから、たまきち。

「なら、明日海さんがトップ娘に…?」

いや、それもないから。
さすがに、それはないから。
似合うかもしれませんが、それはないでしょ。
明日海さんは明日海さんで、男くささを増し、漢を磨いてますし。

ただ、明日海りおは従来のTHE タカラヅカ的なヒーロー&ヒロイン物に収めておくには勿体ない逸材です。

「トップ男役と娘役のLOVE」は勿論あっても良いと思います。
ですが、必ずしも毎作品、その設定(縛り)に拘泥しなくても良いかと。
明日海りおという変幻自在な表現者を、自由にはばたかせる幅の広い選択肢があって良いと思います。

トップは男役と娘役のカップル設定ありき、が既定路線です。
また、それを楽しみにしておられる方々も多いことでしょう。

ただ、『源氏物語』で様々な姫君や女君を相手にする明日海源氏を観ていて、「一途もいいけど、多情もあり」だと思いました。
いい男には、独占禁止法を適用しても良いと思います。

大人気の男役トップの相手役は、風当たりが厳しいもの。
嫉妬を含めた複雑な感情に対して、適切な対応が必要でしょう。
ですが、本妻的役割を務めるのが男役なら、その心配がほぼありません。

珠城りょう君と芹香斗亜さんをトレードし、珠城さんを明日海さんの下で二番手として常にサポートさせたとしたら。
月組で、明日海さんのバウ主演作や新人公演などで同じ舞台に立っていた事から、気心も知れていることでしょう。
つかず離れず、安定して支え続けていく距離感を測りながら。

珠城さんなら、実力に破綻もなく、むしろ伸び盛り。
責任感が強く、まじめな性格で、感情の波も安定しているように見えます。
特にここ最近、肝が据わってきた印象を受けました。

野球のバッテリーで、捕手を女房役といいますね。
あんなイメージでしょうか。
豪速球から変化球まで、あらゆる球種を投げ分ける明日海さんを、常にがっちり受けとめる珠城さん。

また、明日海さんと珠城さんは、生い立ちが似ています。
月組育ちで、下級生時代から爆上げされ、番手ごまかしや準トップスターといった不明瞭な措置に振り回され、周囲に気を遣い…。
恵まれたといえば、恵まれていたかもしれません。
ですが、精神的に追い込まれた境遇で、ストイックに己を磨いてきた人だと思います。

極めて似た、ある意味、苛酷な生い立ちを乗り越えてきた二人。
魂レベルで共感しあえるし、寄り添いあえると思われます。
こういう共感できる人が傍にいてくれるだけで、精神的にどれほど救われることでしょう。

珠城さんも、明日海さんの元で二番手として実績を積むことは、プラスに働くはず。
まだ若いだけに、明日海政権をじっくり支えていく余裕もあります。

また、持ち味や容姿がまったく異なるので、互いに補完しあえる事でしょう。
引き立て合う事はあっても、潰しあったり、喰い合う心配はない。
理想的な補佐役になると思います。

明日海さんと珠城さんが二人で並んだら、「似てない兄弟」って感じでしょうか。
綺麗で優しげなお兄ちゃんと、男前でシャイな弟くん。
不器用で控えめなところは、似てるかな?

それが、芝居やダンスが絡むや、妖しく艶めいた世界へと変貌したとしたら…?
落差の激しさゆえに、衝撃的でしょうね。

この二人なら、そういう化学変化を起こせるはず。
そういう楽しみも期待できると思います。

男役同士だからこそ醸し出せる妖艶さ、美しさ。
熱く疼くような、鋭く切りつけるような、男役同士のせめぎ合い。
宝塚の男役であればこそ表現できる色香、世界観。

それを、明日海りおなら表現できる。
明日海りおと共に…ならば、珠城りょうも身につけていく可能性は高いでしょう。

気品にあふれ、禁欲的な色香を放つ明日海りお。
ストイックさでは明日海に負けないであろう珠城が、明日海に導かれ、蕾を開いていく過程。
想像するだに、ゾクゾクします。

…というわけで、明日海りおの女房役として、珠城りょうを推薦します。

超ありえないけれど。
苦しすぎ?……そうですね、ははは。

でも、二番手として、芹香さんとトレードはあっても良いと思います。
組替は大きな環境変化と共に、成長や進化を期待できます。
大器を感じさせながら、なかなか殻を破り切れずにいる珠城りょうの起爆剤になると思います。


ここからは余談になりますが。
例えば、柚香光くんの、明日海さんはじめ上級生男役へのベタベタっぷり。
もしれいちゃんが娘役なら、一大事でしたよね、きっと。
それが男役同士だと、「微笑ましい♡」で済んじゃう。
男役・娘役と振り分けてますが、全員女性。
それなのに、男役というだけで風当たりがぐっと和らぐというのは興味深いものよのぅ…と思います。

以上、言いたい放題、失礼いたしました。
我ながら妄想も極まれり、でした。

でも、明日海さんと珠城さんの黒燕尾デュエダンは見てみたいなぁ。

男役同士といえば、まだ記憶に新しい、王家フィナーレの朝夏まなとさんと真風涼帆さん。
妖艶なる黒燕尾デュエダン(ホールド)は、一瞬とはいえ、本当にうっとりものでした。

明日海りおを力強くホールドする珠城りょう。
そんな珠城さんを、柔らかく包み込む明日海さん。
素晴らしく美しい一対でしょう。



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