2024年7月16日(火)名古屋・御園座にて、花組『ドン・ジュアン』初日公演を観劇して参りました。
花組・新トップコンビ(永久輝せあ、星空美咲)のプレお披露目公演。
ひとこさん、みさきちゃん、おめでとうございます。
花組は同時就任が珍しいので、新鮮でした。
情報量が多すぎてアプアプなので、分割して書きます。
『ドン・ジュアン』は、初演(雪組・望海風斗&彩みちる)も、外部(藤ヶ谷太輔&真彩希帆)も観ました。
そして、花組・永久輝せあ&星空美咲バージョン。
望海ジュアンは、ねっとり熱く、濃密な悪の華。
彩マリアは無邪気で活発。
藤ヶ谷ジュアンは、サラッとしたイケメン。
真彩マリアは歌声が天使。
それぞれの良さがありました。
★2024花組バージョン
永久輝ジュアンは色香ダダ洩れ、超美形。
激しさ、冷酷さ、苦悩、葛藤、愛らしさなど…たまらんぜよ。
これはもうね、今宵一夜よろしくお願いしたくなります。
星空マリアは自立した女性。
自分の世界をもち、大切にしている人。
婚約者の意向(仕事やめろ)に沿おうとするけれど。
センターの舞台技術クオリティが高値安定。
コンビ両方のレベルが拮抗しています。
このバランスの良さ。
歴代ドン・ジュアンで随一でしょう。
★大きく変更
基本は同じですが、雪組版と比べ、脚本・演出とも、大幅に変更。
ドン・ジュアンの少年時代(母親との)エピソードは全面削除。
あの過程がないとドン・ジュアン、ただのクズでっせ?
ドン・ジュアンとマリアが結ばれるシーンは、直接的には描写なし。
布を幾重にも張り巡らせ、そこでマリアがシュミーズのような衣装になった事が、肌を合わせた暗喩でしょうか。
他にも色々なくなってて、あれれ?…みたいな。
対して、新たに加わった歌やダンスも。
カッコイイです、娘役も、男役も。
全体的に、盆がぐるぐる回りまくり。
…って、そこは安定の生田先生だなあ。
盆グルグルは、宙組シェイクスピア(朝夏まなと主演)を思い出します。
★ドン・ジュアンの髪型
アシンメトリーな前髪やサイドの流し方、最高か。
さらに、後頭部のうなじ付近に紐を編み込んだつけ毛。
これが素敵でした、とても。
★マリアの衣装
彩マリア、真彩マリアは白が基調の衣装でした。
ところが、星空マリアは黒が基調。
これも何か、意味があるのでしょうか?
(教えて、有村淳先生!)
★デュエット
ドン・ジュアンとマリアのデュエット、素敵でした。
永久輝さんと星空さんの声の相性良いかも。
永久輝さんの声、二番手時代より低くなってました。
ただ、もともと高めの声だろうとは思います。
…ところが、ですよ。
美咲ちゃんの可愛い声が被さると、永久輝ボイスが野太く聴こえる。
これが娘役マジック。
★体格差
『アルカンシェル』では、あまり体格差を感じなかったフリッツ永久輝とアネット星空。
『ドン・ジュアン』では、マリア星空が、永久輝ジュアンより一回り華奢に見えます。
どんな魔法をつかったの、美咲ちゃん?!
お似合いのうっとりカップル♡
▽ つづきます