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Channel: シエスタの庭
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月組全ツで珠城りょうと愛希れいかが組む意義と、たまきちの資質

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珠城りょうさんの全国ツアー主演について、
「二番手羽根も付けてないのに、全国ツアーを回るなんて」
という驚きの声もありますね。
そういえば、そうですね。

ただ、明日海りおさんが新人公演卒業してから、珠城さんがほぼ新公主演独占体制に入った事からも「珠城りょうを上げていく」事は明白だったとも言えます。
ファンでなくても、「いずれトップになるんだろうな」と漠然と思う方は多い事でしょう。
研8なので、二番手として明確に打ち出しても良い時期がと思います。
ですが、二番手時代を経ずに、いきなり全国ツアーを張らせるとは、大きな賭けに出たなぁと思います。
集客は大丈夫?…とか。

ただし、これは主演・珠城りょう単独の場合の心配です。
りょう君の双肩に全てのしかかるなら、いかな逞しいあの肩をもってしても、相当苦しいでしょう。

公式発表には、こうあります。
「主演・珠城りょう、愛希れいか」

そして、龍真咲さんの娘役論を思い出してみましょう。

「娘役も個人としての良さ、コンビを組んだ時のカラーを、一人の役者同士として光らせていけば良い」

この全国ツアーは珠城りょうの単独主演として見れば、不安がいっぱい。

ですが、珠城りょう&愛希れいかコンビの主演作として見てみたら、どうでしょうか?
違う景色が見えてくるように感じます。
確かに、それでも不安はあります。
ありますが、たまきち一人で想定するより、黎明の光を感じます。

『1789』のアントワネットは、「トップスターの相手役」という域を超えてました。
愛希さんは、龍さんが言わんとする娘役像に肉迫していると思います。

「もう一人の主役」と呼ぶにふさわしい娘役、それが愛希れいか。
まだ二番手ですらない珠城りょうさんを、しっかり支える力量があると思います。

劇団さん、いきなり全国ツアーとは、珠城さんに高いハードルを課して来ますね。
朝夏まなとさんも、はっきり二番手扱いしてもらえぬ状態で、トップ娘役の実咲凛音さんと共に全国ツアーを回りましたが、さらに厳しい状況のような…。

当時の朝夏さんに比べ、珠城さんは学年も下だし、不安要素は言い出したらキリがありませんが、それをどう乗り切るか。
そういう側面さえ、ドラマですよね。

身の丈より高いハードルを課された時、どう対応するか。
それもまた、劇団の経営(売上)に深く関わるトップの適性を測られているのでしょうか。

年初のBanditeの頃に比べ、珠城さんに余裕のようなものを感じるのは気のせいでしょうか。
以前はもっと茫洋としていた印象が、クリアに変化したというか。
覚悟が生まれているのかもしれません。

まだまだかもしれない、けれど。
珠城りょうは確実に成長し、進化していると感じています。

そして、「男役に寄り添う」娘役から、男役と「渡り合う」「並び立つ」娘役に進化しつつある愛希れいか。

伸び盛りの若木が、枝を伸ばし、葉を繁らせていく過程を、しかと見届けたいと思います。


個人的には、珠城さん組替推奨します。
大器だからこそ、真面目で責任感が強い人柄だからこそ、違う水を体験した方が良いと思います。
特に今の珠城さんは、吸収力や瞬発力が高まっている気がしますし。

たまきちって、上級生に甘えるのは下手そうな気がします、なんとなく。
「ひとに迷惑かけちゃいけない」とか考えて、ギリギリまで独力で踏ん張るタイプかなと。
そのストイックさが魅力っちゃ魅力ですが。

その分、下級生の面倒見が良さそう。
遠慮する心理も込みで、気持ちを酌むんじゃないかと。

珠城ブリドリ「ミニ運動会」企画。
この企画意図は、2点から成るそうです。

一つは、ファンのニーズに応える事。
「Tシャツ姿が見たい」「ジャージ姿が見たい」といった声に応えたそう。
珠城さんご自身、運動がお好きだそうですし、昨年の大運動会に触発されたとか。

もう一つは、
「下級生にスポットを当てたい。 こんなに魅力的な子がいるって知ってほしい」

ちょっと、待って?
誰の為のブリドリ?!
……と誰かの時も思ったな…。

……朝夏さんだよ。
朝夏ブリドリも、下級生にスポットを当てる企画意図がありましたっけ。

そうかぁ、珠城さんもプロデューサー視点に立てる人なんだ。
リーダーの資質がある人なんだ。

珠城さんの心意気に、私は胸を打たれました。
この姿勢は、広く知らしめたい。

すみません、お茶会で聞いた話をネットで公開して…。
珠城会さん、ごめんなさい。
珠城会のスタッフさんは好感度大なので、ご迷惑かけたくないと思いつつ…。
親切にして頂きながら、恩を仇で返して、申し訳ありません。

珠城さん、お茶会では、飾らない素顔も見せつつ、男役モードを維持。
こういうところも、朝夏さんと一緒。
秘かに「朝夏まなとの後継者かも」と思っています。
朝夏まなと的スピリッツの後継者、という意味ですが。

まぁ様と比べてはいかんと思いつつ、まだ何か足りない、まだ硬い殻を被ってる…ように感じます。
その何かを補足したり、打破するにあたり、組替は強力なカンフル剤になり得るかと思っています。

だからと言って、具体的にどの組へ…となると、難しいのですが。
まだ94期、来年の全ツが終わった時点で、ようやく研9。
まだ焦らず、力を蓄えられる時期だと思います。

例えば、雪組でだいもんの下につくとか。
番手的には3番手以下になりますが、望海風斗さんから学べるものは多いはず。
また、組としての雰囲気も良く、のびのび成長できそう。

あるいは、花組で、明日海さんを支えるとか。
もし花組へ行ったら、鳳月杏さんもいるし、『春の雪』トリデンテ復活ですね。
ヒロイン聡子役の咲妃みゆちゃんはいませんが、宮様(鳳月杏)にトリオの一角に加わって頂ければ。
『アリスの恋人』トリデンテも可ですね。
ちゃぴはいませんが、以下同文。

花組は、番手が固まった印象がありますが、トップと異なり、二番手以下は変動の可能性がありますし。
切磋琢磨しあうには、刺激的な環境かもしれません。
花組は、ギラギラねっとりした色香を身につけるには、最適な環境ですし。
スーツ物が多い点も、肩幅があってスーツやコートが似合う珠城さんにはハマりそう。

珠城りょうには、まだ小さくまとまらないでほしい。
両手両足を思い切り伸ばし、さらに可能性を広げてほしいものです。



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