2023年10月5日(木)週刊文春発売。
今回ばかりは購読しました。
熱心な宝塚ファンにとっては、うすうす察しがついていた内容ではないでしょうか。
非情に厳しい上下関係。
寝る間もないタイムスケジュール。
「そんな事までするの?」な仕事が山積。
それを耐え忍んで舞台に立ち続け、卒業していく。
卒業生は「宝塚は愛にあふれた場所」と感謝して有終の美を飾る。
それがお決まりパターンでした。
卒業が決まった生徒に、周りはとても優しくなると聞いた事があります。
あながち、嘘ではない穏やかな気持ちに最後はなれるのかな。
観客は惜しみない拍手を送ります。
実際はしんどい事、つらい事の方が多いんだろうなと思いつつ。
コロナ禍があって、様々なことがストップした時、「もしかしたら、これを機に宝塚は変わるのでは」と期待しました。
ところが、5類になった途端、いろんな事が元通りに。
戻り切ってない面もあるけれど、ほぼほぼ。
変わらへんのかい!
だいぶ前の事ですが、知人が身内を亡くしました。
交通事故で。
当時、交通事故の刑事罰はとても軽かった。
殺意なき殺人に、日本は寛大です。
たとえ常習的な飲酒運転であっても。
事故死とされますが、それは殺人でした。
無責任で悪質な殺人。
彼女は決意し、悪質な事故に対する厳罰化を訴えました。
厳罰化による事故抑制をめざしたんですね。
その訴えは国を動かし、現在は当時より交通事故の刑事罰が重くなりました。
理不尽でしかない残酷な運命に、何か意味を見出したかったのかもしれません。
宝塚歌劇団は、大きな組織です。
変えようと思っても、難しいでしょう。
「伝統」の名の元に、アンタッチャブルな面が多々あるかと。
今回、生徒が亡くなりました。
追い詰められての死。
希死願望が芽生え、それが行動に…。
もしかしたら、突発的な行動かもしれません。
仮にそうだとしても、それほどの強い衝動が生まれた。
それだけの土壌が醸成されていた…という事です。
劇団主導で変わりましょう。
現状を改善しましょう。
まずは生徒たちに充分な休息を。
睡眠時間を。
帰宅してから、稽古用の小物つくる?
なんで下級生が全部つくらなアカンの。
稽古期間だけ使う、仮の何かやろ?
そんなん適当でええやん。
稽古用の小物は、各自が準備したらええやん。
上記は一例ですが。
そういう理不尽な無駄がようけあるはず。
出来ることからでええやん。
簡単に変えられること、いっぱいあると思います。
「生徒の自主性に任せる」と、責任から逃げたらアカン。
劇団主導で明確に指示することが重要です。
さすれば堂々と変更できますから、下級生も。
亡くなった人は戻らない。
今できる事は、再発防止。
第二、第三の有愛きいさんを出さない為にも。
▽ できる事を始めよう