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トップ娘役の決断 〜添い遂げと残留〜

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ま北翔海莉さんと同時退団(添い遂げ)を表明した、妃海風さん。
舞台人として技能と魅力に長けた彼女を惜しみつつ、その判断に美を感ずる方は多いようですね。

puripuriさん(ムーンブラッサム)が「宝塚だけの美しいフィクショんと」と表現されていました。

現実では比翼連理になぞらえられる仲睦まじい夫婦でさえ、手を携えて同時に人生のゴールを切る事はまずありません。
それが「宝塚人生を同時に終える」という形で叶えられるのです。

確かに、なんて劇的で美しい終焉でしょうか。
拝読して、深い溜息をつきました。

さて、妃海さんと同じ95期トップ娘役の二人は、それぞれ初婚の相手と添い遂げず、残留の道を選びました。

宙組の実咲凛音さんは、凰稀かなめさんを見送り、朝夏まなとさんへ再嫁。

月組の愛希れいかさんは、龍真咲さんを見送ったのち、珠城りょうさんと再婚予定。

まだ本来の相手役が在団中の場合、トップ男役ファンの複雑な心境を、puripuriさんが繊細に記されていました。
読ませて頂き、胸がぎゅっとしました。

同じ現象でも、立ち位置や視点が異なると、違う景色が見えてきます。
後任トップ男役ファンの目に「トップ娘役の残留」は、果たしてどう映るのでしょうか。

…という訳で、そちらサイドについて語らせて下さい。(自給自足かい)

…といっても、実はそれぞれケース・バイ・ケース。
一律に「こういうもの」とは言えません。

そして、ごくごく個人的な考察と感想に過ぎません。

実咲凛音、そして愛希れいかの残留について、私の感慨は「ありがとう」です。

これは、珠城LoveのMちゃんも申しておりました。
ちゃぴには感謝しかない、と。
残ってくれて、すごく嬉しいと。

さて、ここからは愛希れいかに特化して語りたいと思います。

みりおんのケースも類似しているものの、二人を同時に語るとブレそうですし。

それに今は、風ちゃんと比べられるのは、主にちゃぴでしょうし。

たまきちファンとして、ちゃぴ残留は嬉しい気持ちが大きいです。
少なくとも、Mちゃんと私は。
(私には珠城Love友が二人しかいない為、何かと引き合いに出されるMちゃん)

こんなに頼もしいパートナーは、貴重でしょう。
様々な面で苦しい船出を迎えた珠城りょうにとって、力強い味方となってくれるでしょう。
娘役の中でも抜きんでた人気を誇るちゃぴは、動員面でも心強いパートナーとなるはず。

珠城さんは、兄貴肌で面倒見が良いタイプとお見受けしています。
本来は下級生を引っ張っていく、力強いリーダータイプだと思うのです。

ただ、今のたまきちがトップの座に就任した場合、まず自分の背骨を強化することが先決。
下を育てるとしたら、そんな自分の姿を見せる事で…になるでしょう。

それは、相手役にも当てはまるかと。
孵化してまもないヒナを、ふさわしい相手役に育てる事まで手が回らないはず。
成鳥のちゃぴなら、安心して片翼を委ね、共に飛び立てるでしょう。

今まで8期も上の真咲さんを、必死で追いかけてきたちゃぴ。
近い将来、男役として発展途上・一期上の珠城りょうを支える立場になります。

娘役ながら、滑り出しはちゃぴがリードしていく可能性が高いでしょう。
ですが、娘役のリードの仕方は、男役とは異なりますよね。

前を歩き、振り向きざまに手をさしのべる。
それが男役のリードだとしたら、娘役は?

無我夢中で足元をみつめ、必死で歩む男役。
前や後ろの様子を、背中越しにそっと耳打ちする娘役。

外から見れば、男役がみずから気づき、ぬかるみを避けて歩いている。
そう見えるように。

男役の背中を守りながら寄り添い、相手を立てる。
パートナーに恥をかかせない。

例えばそれが、娘役なりのリードの仕方かな…と想像しています。

ちゃぴは努力家で聡明な方だと思います。
対・龍さんと、対・珠城さんでは、対応が異なってくるはず。

龍さんに対しては常に見上げる視線で、憧れのまなざしを向けているちゃぴ。

珠城さんに対してはおそらく…同じ方向を見つめる、同志的なスタンスになるのでは…と予想しています。

チャキチャキした姉さん女房というか、さっぱりした同級生感覚というか。
そんなコンビも素敵だと思います。


……そして、ここから余談。
月組ファンDNA的余談です。

初恋の君とコンビを組み、その退団を見送ったのち、一期上の若いトップと組んだ娘役。
そんな娘役がかつていました、月組に。

涼風真世に憧れて宝塚をめざし、その初恋の君とコンビを組み、次いで下級生時代を共に過ごした天海祐希と組んだ娘役。

天海祐希にとって心強いパートナーだった麻乃佳世を連想しました。

私は涼風ファンでしたが、麻乃さんが天海さんと組んでくれて、とても嬉しかったです。
相手役にそっと寄り添い、しっかり支える、可憐で控えめながら、頼れる伴侶だった麻乃さん。
あらためて、ありがとうございました……って、どんな立ち位置やねん、私?


明日から、月組の十八番だった『ME and MY GIRL』が花組で上演されます。

明日海りおにとって、珠城りょうと愛希れいかは、月組で若手時代を共に歩んだ仲間。

明日海さん主演の新公やバウで、たびたび二番手格を担った珠城さん。
娘役に転向して初めて、ヒロインとして明日海さんに寄り添った愛希さん。

その二人がコンビを組むなんて、明日海さんも感慨深いでしょうね…。


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