2022年4月14日(木)宙組『NEVER SAY GOODBYE』新人公演(東京)が無事上演されました。
とても残念なことに、宝塚大劇場での新公は中止。
新公は、本公演では望めない経験ができるチャンスが。
例えば、大劇場で主演を務めること。
それが出来るのは、トップコンビと新公主演コンビのみ。
新公主演(or ヒロイン)経験があっても、トップに昇りつめる人はごくわずか。
大劇場のセンターは貴重な経験。
せめて東京宝塚劇場で実現できて良かったです。
それでは、配信視聴感想の続きです。
★鷹翔千空(101期・研8)
ヴィセント・ロメロ(スペインの闘牛士)
本役:芹香斗亜(93期・研16)
ワイルドな風情の鷹翔くんは珍しいですね。
黒目がちで白眼がほぼない鷹翔くん。
白眼を効かせるのは難しいなりに、メイクで鋭い雰囲気を出してました。
何でもそつなく器用にこなす鷹翔くん。
今回はちょっと様子が違いました。
闘牛士仲間と話し合う場面で、じっと座って皆の話を聞いてた時。
発言者をじっと見ているだけで、その体内にマグマが渦巻いているよう。
風色くんもブーツのヒールが低かったけれど、鷹翔くんはほぼフラット。
ヒール補整に無頓着な姿勢がたまらん。
いえ、補整しても良いんですよ?
ただ、身長の高低に関わらず、拘らない姿勢にキュンとなるもので。
…と思いつつ、小柄な男役が少しでも大きく見せようと工夫する姿勢にもキュン。
様々なキュンポイントがある、という事で。
新公・長の期の宙組首席として、カーテンコールでは挨拶も。
まず、舞台機構トラブルの為、開演が15分遅延した事を詫びました。
簡潔明瞭かつ流れるような挨拶…と思いきや、ちょっと言い直したり。
おぉ、こってぃ(鷹翔)でもそんな事ある?
照れながら言い直す笑顔がキュートでした。
★亜音有星(103期・研6)
フランシスコ・アギラール(統一社会党の宣伝部長)
本役:桜木みなと(95期・研14)
前作『シャーロック・ホームズ』で新公初主演を飾った亜音くん。
格段の成長を遂げました。
白眼を効かせ、野心家モードを醸し出しまくり。
声は高めですが、口調を冷淡にする事でカバー。
歌唱は音を外さず、歌い切りました。
歌う場面もかなりありましたが、オールクリア。
堂々と歌い、安定感すら感じました。
音を外しても堂々と歌い上げ、「あ、そっちが正解…?」と惑わせる亜音くん。
大物感たっぷりな資質を備えた the STAR。
そんな君が好きなので、ちと淋しい…。
本人比ジャンプアップの成長を聴かせてくれました。
どれほど多くの努力を積み重ねたのでしょうか。
それを思うと、惚れ直しますな。
華やかオーラは鉄板。
統一社会党の子分達を率い、舞台奥で腕を振り上げるだけでも目に飛び込んできます。
強面でも光ってます。
伸び盛りの亜音くん、これからどんどん変化していくんやろね。
でも、「四葉のクローバーを一番先に探す」スピリッツも持ち続けてほしい。
それで、上級生から「どゆこと??」と突っ込まれてほしい。
愛すべき資質だと思います。
★愛未サラ(105期・研4)
エレン・パーカー(ハリウッドの人気女優)
本役:天彩峰里(100期・研9)
文化祭の演劇でも、大人っぽい役を演じていた愛未さん。
アニータみたいなお役でしたよね。
今回は大人は大人でも、雲の上の人。
気さくさとプライドを併せ持つ、ハリウッドの美人女優。
ハマっていたと思います。
女優役も、金髪も。
★山吹ひばり(105期・研4)
ペギー・マクレガー(ジョルジュとキャサリンの孫)
本役:潤花(102期・研7)
オープニングから、可愛い顔立ちのアニメ声少女が登場。
山吹さんでしたか。
本公演では潤花が一人二役で、キャサリンとペギーを担当。
新公では、春乃さくらと山吹ひばりで分け合いました。
少なくとも新公は分けて正解。
進行もよりスムーズになったと思います。
∇新公おもしろかった