2022年3月19日(土)宝塚大劇場で開幕した雪組『夢介千両みやげ/Sensational!』キャスト別感想つづき。
★朝美絢(95期・研13)
あーさの感想はすでに書きましたが、おかわり。
3月19日、20日、21日(月・祝)と3日連続で観劇しまして。
あーさの芝居が変化している事に気づきました。
(彩風さんも変化しはったなぁと感じましたが)
朝美さんのお芝居、大枠は前日と一緒。
…です…が、あれ?
こんな感じだっけ?
…と受ける印象にズレを感じました。
細かなアドリブ、台詞や表情のニュアンス等々。
日によって、総太郎さんから感じる印象が微細に変化。
同じ枠組みの中で、色の違う絵の具を混ぜているような。
同じ青でも、異なるグラデーションを見せてくれます。
化学実験をするように、トライしているのかな。
日々、新たにアレンジされた New 伊勢屋総太郎に出会えます。
あーさの役は、江戸の飛脚問屋「伊勢屋」の跡取り息子・総太郎。
語尾が「~でげす」
「~である」の丁寧な言い方だそう。
江戸末期~明治にかけて、芸人や職人、通人ぶった者の間で使われたそうな。
歌については、努力の痕をひしひしと感じました。
一作毎に声量がアップし、安定感が増してきています。
★和希そら(96期・研12)
【夢介千両みやげ】
孤児でスリの三太(17歳)
お銀(朝月希和)と同じ御救い小屋で育ちました。
どこか人を食ったような少年。
財布をすった罪を夢介になすりつけたりも。
…ですが、身寄りのない子供達の面倒をみる、優しい一面も。
「俺はもう十七だから、ご亭主に間男と間違えられる」と大人ぶったりも。
実際、幼い頃から身一つで生き抜いてきた三太は、大人顔負けのしたたかな若者でしょう。
ある日、財布をすった相手が幼馴染のお糸(夢白あや)と気づいた三太。
後を尾けたら、身投げしかけたお糸。
お糸を救い、夢介とお銀の元へ連れ帰り、悩みを解決することに。
のちに、お糸と共に一度潰れた蕎麦屋を再建。
いずれは夫婦になりそうです。
和希三太と夢白お糸は宙組出身同士ですね、そういえば。
滑舌も良く、劇中歌も朗々と歌い上げます。
歌唱力は異次元 in 雪組。
【Sensational!】
雪組に来てくれて、ありがとう。
雪組に来て、よかったね。
混戦模様だった宙組から組替し、3番手に昇格。
プログラムでは左右見開きで朝美絢と1ページずつ、同サイズの写真。
ショーでは群舞の場でセンターを任されたり。
トップさんと組んで踊ったり。
ダンスはキレッキレ。
歌はバリうま。
パレードの階段降りは朝美絢の前。
黒ベースに白も混ざった肩ファー。
声質が良く、声量もある。
高い歌唱力を誇る和希そら。
宙組時代から上手かったけれど、改めて異次元 in 雪組。
∇キャスト別感想つづきます