2022年1月1日(土)と2日(日)宝塚大劇場にて、月組『今夜・ロマンス劇場で/FULL SWING!』を観て参りました。
2日連続で観て気づいた事もあるし。
忘れない内に触れておきたい事もあるし。
あれもこれもでパンクしそう。
ざっくり、あれこれ行きまっせ。
基本は登場順ですが、前後するかも。
そして、昨日に引き続き触れておきます。
月城かなと(95期・研13)
海乃美月(97期・研11)
トップコンビ大劇場お披露目おめでとうございます。
★開演前アナウンス
開演前アナウンスが変更していました。
開演2~3分前に「録音録画しないでね」等、注意喚起するアレ。
前任者が辞めた時に交替するのかな…と思ってたんですが。
そうか、トップ娘役になった時も交替するんですね。
前任アナウンスは海乃美月。
『今夜、ロマンス劇場で』の冒頭で登場した栄子さん。
開演前アナウンスと同じ声ですがな…!
新たなアナウンス担当は、白河りり(103期・研5)かと。
滑舌が良く、耳に優しく、可愛らしい声。
開演前アナウンスは各組それぞれ、その組の生徒が選ばれています。
共通点は、滑舌が良くて美声の娘役。
(例:花組は咲乃深音かと)
劇場で観劇される方は、開演前アナウンスにも耳を傾けてみて下さいね。
★開演アナウンス
月城かなとの開演アナウンス。
優しく語りかけるような、穏やかな声です。
毎年1月は「あけましておめでとうございます」とご挨拶が入ります。
松の内の間限定ですが。
★看護師コンビ
冒頭とラストに登場する看護師コンビは、物語の導入役を務めます。
ベースは真面目な二人。
職場ですしね。
…なんだけど、ナチュラルな面白さが込み上げてくるねんな。
吉川天音(天紫珠李/101期・研7)
栄子(白河りり/103期・研5)
先輩の天音はおっとり。
後輩の栄子はチャキチャキ。
二人とも患者思いで、健司にも親身な様子が伺えます。
これは後半エピソードですが。
健司が書いた脚本が途中までと知るや、天音に「続き書いて下さい」と無茶振り栄子。
「えぇぇ〜」と焦る天音。
そこは強気で行こうよ、天音先輩。
でも、成長すると姉妹でも妹の方が強かったりするものね。
わかる、わかる。
★三獣士
モノクロ映画『お転婆姫と三獣士』の登場人物。
原作映画にも登場するメンバー。
狸吉(蓮つかさ/97期・研11)
虎衛門(英かおと/99期・研9)
鳩三郎(柊木絢斗/102期・研6)
美雪姫(海乃美月)と野山を駆け回る三獣士。
鳩三郎だけ言葉をしゃべれませんが、美雪とは意思疎通できてます。
信頼関係で結ばれているんですね。
三人(二頭と一羽)とも白黒。
虎衛門はホワイトタイガーかもしれませんが。
ラストは、三人とも色付き。
虎衛門は黄色い虎さんでした。
三名とも、頭部か衣装のどこかに黄色があしらわれています。
月組カラーですね。
★大蛇丸と従者
モノクロ映画『お転婆姫と三獣士』の登場人物。
宝塚版オリジナル・キャラクター。
大蛇丸(暁千星/98期・研10)
雨霧(天紫珠李/101期・研7)
狭霧(礼華はる/101期・研7)
大蛇丸は隣国の王子。
ビジュアルはトート閣下。
従者達はさしづめ黒天使。
大蛇丸が移動する際、衣裳の裾を持つ従者達。
さながら、ウェディングドレスのベール持ち。
登場のたび、いちいち自前(口で言う)効果音とポーズ付き。
戦隊モノみたい。
従者達はタンゴを踊ったりも。
かなり難易度高い振付。
同じ場に月城さんと暁さんがいても、じゅりぱる(天紫&礼華)のタンゴに釘付け。
大蛇丸は「ヌメヌメ、クネクネしてる奴」と言われます。
(三獣士たちに言われてましたよ)
蛇のイメージだろうけど、ナメクジみたいですね…?
大蛇丸は手首から先の手指をウネウネしがち。
美雪(海乃美月)の手を取り、口づけようとする時も、自らの手を尺取虫のように動かします。
美雪姫は生理的嫌悪感を抱いている模様…。
大蛇丸、結構いい奴なのに。
美雪が隠していた事情を健司(月城かなと)に教えてあげたり。
その設定は、大蛇丸のポジションをより意味あるものにしました。
白黒だった衣裳が、ラストは光沢のある渋淡ピンクに。
黄金色の飾りも首から胸元にかけてあり。
小柳先生が仕込んだ月組カラーの一つかな、と勝手に想像。
小柳版ロマンス劇場は、衣装や歌詞や台詞など、月に満ちています。
★ハンサムガイ
映画会社・京映の看板スター俳優。
俊藤龍之介(鳳月杏/92期・研16)
俊藤さんは絵に描いたような THE STAR。
ワガママで嫌な奴かと思いきや、意外といいひと。
何をされても、鷹揚に許しちゃいます。
美雪(海乃)に殴られて気絶しても、
「美人は気性が荒いくらいでちょうど良い」
健司(月城)に爆破されても、
「吹っ飛ばされて、悟りの境地に達したよ」
あの世へ行きかけて、これ。
加えて、仕事と恋で悩む健司(月城)を励まします。
仕事にしろ、人間関係にしろ、始める前から結果に囚われている健司。
それを見抜いた俊藤は、アドバイスを送ります。
「きみは傑作を生むために、仕事をしているのか?」と。
映画は観た人が受けとめ、フィードバックしてくれる。
(傑作は、その延長線上に生まれる)
をつくるために(映画の)脚本を書くのか?
好きな人は追いかければいい、と。
(これらはニュアンスです)
(実際の台詞は異なります)
…というような真面目な側面は、俊藤さんのごく一部。
彼が登場すると、8~9割方、ひたすら面白い人です。
そして、かっこいい。
妖怪ミュージカル撮影は、ハンサムガイ・オンステージ。
王子様コスチュームに雉羽根を背負って歌い踊ります。
髪型は花輪くんちっく(←ちびまる子ちゃん)
腕や羽根にはお札が貼ってる俊藤さん。
「悪霊退散」
「疾病退散」
疾病退散は、コロナに向けてでしょう。
コロナ以外も退散してほしい。
怪我で休演の一乃凛(106期・研2)に続き、朝雪薫(107期・研1)が体調不良で休演を発表。
体調を崩す下級生が各組で頻発していて、心配です。
どうぞお大事になさって下さい。
俊藤さんに話を戻しますと、ロマンス劇場にハンサムガイ・シリーズの大きな看板がかかっています。
タイトルは『花と嵐のハンサム・ガイ』
5万の花とハンサムガイが溢れる映画だそうです。
一瞬、ちなつさん(鳳月)が花組生と戯れるのかと…(おいおい)
そんなん、めっちゃ観てみたい。
花組生たち、ノリノリでコスプレしそう。
そういえば、花組&月組のOGさん達、コラボ舞台してましたものね。
(花組&月組誕生100周年『Greatest Moment』)
★セブンカラーズ
京映ニューフェイスの女性アイドル7人組。
青田茉莉子(桃歌雪/100期・研8)
司みどり(結愛かれん/101期・研7)
岸藍子(蘭世惠翔/102期・研6)
橙野富士子(菜々野あり/102期・研6)
若尾菜々(白河りり/103期・研5)
原ゆかり(羽音みか/103期・研5)
茜秀子(咲彩いちご/104期・研4)
それぞれ「白と各自のイメージカラー」の衣装に身を包んでいます。
デザインは同じですが、色違い。
役名と色が繋がっているので、見つけやすいです。
『今夜、ロマンス劇場で』では「色彩」が重要なモチーフ。
「虹」も台詞や歌に出てきます。
若尾菜々(白河りり)は「ナナ」⇒「七色」を意味する名前。
衣装は「白と黄色」の組合せ。
月組カラーを身にまとっています。
ただし、セブンカラーズのセンターは緑(結愛かれん)でした。
セブンカラーズのメンバーで、白河りりと並び、新公ヒロイン経験者の結愛かれん。
上級生への配慮を感じました。
宝塚の美学に基づいた配置といえましょう。
銀橋にずらり並んで、歌い踊る姿はめちゃんこ可愛い♡
衣装も振付も可愛い♡
そして何より、生徒さんが可愛子ちゃん揃いです♡
魅力的な登場人物だらけの『今夜、ロマンス劇場で』
その一部を、駆け足でご紹介。
まだまだ感想かきたい事だらけです。
∇ハンサムガイ・シリーズ観たい♡