2021年10月26日(火)花組の次回大劇場作品が発表されました。
ミュージカル
『巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~』
作・演出:生田大和
ショー・グルーヴ
『Fashionable Empire』
作・演出:稲葉大地
オリジナル新作・お芝居とショーの二本立て。
宝塚の鉄板ですね。
もし芝居でどんよりしても、ショーの華やぎで切替OK。
お抱え演出家オリジナルなら、著作権の心配なし。
一本物の大作ミュージカルは海外作品が多い。
その場合、版権が絡んだり、お金がとてもかかります。
先が読めない今、海外作品は上演中止リスクが大きい。
慎重にならざるを得ません。
賢明な判断だと思います。
★As like Japanese
『巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~』
イケメン・ピアニストとしてアイドル的人気を誇った、フランツ・リストが主人公。
ハンガリー風の名前は、リスト・フェレンツというんですね。
ハンガリー語圏では、姓名の並びが日本と同じとは。
知らなかったなぁ。
★ピアノの先生
リストは、ツェルニーやサリエリに師事したそうな。
ツェルニーといえば、ピアノ教則本が思い浮かぶ人も多いはず。
赤バイエル、黄バイエル、ツェルニーと進む人も多かったのでは?
サリエリはモーツァルトのライバルとして有名ですね。
実際の彼は社会的・経済的に成功した事で、慈善に力を入れたり、無料で弟子に教えていたそう。
モーツァルトの『魔笛』を高く評価し、モーツァルトの葬儀で彼の遺作・レクイエムを演奏したとか。
そういえば、星組『ロックオペラ・モーツァルト』のサリエリ(凪七瑠海)はなかなかイイ奴でした。(←言い方)
モーツァルトの死から20年後、リスト誕生。
生きているモーツァルトとは出会えなかったのね、残念。
年老いたベートーベンとはギリ会えたそうです、リストさん。
★ともだち
音楽家仲間は、これまた豪華。
エクトル・ベルリオーズ
フレデリック・ショパン
ロベルト・シューマン
これらの面々は間違いなく登場するよね。
誰がどの音楽家を演じるのか、楽しみです。
★彼女と娘
恋人のマリー・ダグー伯爵夫人は6歳上。
スイスへ逃避行って、やるなぁ〜!
10年間で3人の子を成したそうな。
その内の一人は、リヒャルト・ワーグナーの妻となるコジマ。
ワーグナーが義理の息子とな?
リストとワーグナーはタイプやイメージが全然違うので、義理とはいえ親子って不思議。
★MUSIC
宝塚で近年、音楽家を演じた人々といえば、この面々。
それぞれ好評を博しました。
ブラームス
(朝夏まなと/翼ある人びと)
ベートーベン
(望海風斗/fff)
モーツァルト
(礼真琴/ロックオペラ・モーツァルト)
OGですが、ただいま池袋にモーツァルト(明日海りお/マドモアゼル・モーツァルト)が降臨しています。
『マドモアゼル・モーツァルト』は宝塚向きだと思う。
モーツァルトが歌うキーを下げさえすれば。
(女性が歌う前提だから、高めなのだ)
普通の女優が男装するより、男役の方がハマるでしょう。
男役の体型は、普通女子とは確実に違う。
単に痩せてるのではなく、男性を演じることを意識して絞られてます。
モーツァルトもモテ男設定ですしね。
単なる男装では夢が醒める…かもしれぬ。
やはり男役であればこそ、の魅力は絶大。
★ファッショナブル
ショーは『Fashionable Empire』
流行の先端をいく帝国(直訳か)
…これ、JOSEPH や チャコットでモデルを務める柚香光そのもの。
ちょ、まさか退団作じゃないよね?!
(違うと思ってますよ)
衣装のセンスがめちゃくちゃ問われそう。
加藤真美先生の登板ですね、きっと。
柚香光&星風まどかのトップコンビはじめ、水美舞斗、永久輝せあ、聖乃あすか、音くり寿、星空美咲…等々。
花組生は輝いてます。
まさしくファッショナブル!
楽しみでしかありません。
∇ 花組最高!