2021年3月6日(土)宝塚大劇場にて、星組『ロミオとジュリエット』Bチームを観劇しました。
8年ぶりの再演、礼真琴(95期・研12)&舞空瞳(102期・研5)主演の本作。
感想はですね……二幕物とは思えぬほど、あっという間でした。
2時間半の大作ですが、体感30分あるかないか。
宙組『アナスタシア』もそんな感じでした。
お芝居として面白く、楽曲が素晴らしく。
そういえば、ロミジュリもアナスタシアも、演出は稲葉太地先生ですね。
初演時から、潤色&演出担当の小池修一郎先生を支え続け、5回目の上演。
キャストのハマリ具合もバッチリ。
シェイクスピアの原作では、たしかロミオは16歳、ジュリエットは14歳だったと思います。
本作では、ロミオは「成人している」、ジュリエットは「16歳」との設定。
何歳で成人とみなすのか不明ですが、あまり深く考えず、現代日本の感覚で良いのでしょう。
若くみずみずしいロミオとジュリエットを、違和感なく演じられるトップコンビ。
…ですが、舞台技術はむしろ老練の域。
高いレベルで安定を保っています。
礼真琴の歌は「実はCDを流してる」と言われたら信じそうな安定感。
動きながら、踊りながら、良音をサンプリングして作ったCD並みに歌えるんだものな。
改めて、すごい身体能力です。
望海風斗去りし後、最高レベルの歌い手として宝塚歌劇を支えてくれることでしょう。
音楽学校および劇団には、まこっちゃんに続く歌い手の育成も期待しています。
(そういえば、108期生のコーラスはレベルが高かったな…)
(宙組『アナスタシア』のコーラスのようでした、文化祭の108期生)
(文化祭をWEB配信してほしい…!)
舞空瞳の歌唱力は、確実に上達していると思います。
礼真琴とのデュエットは好相性。
役名や台詞がある役はごくごく限られているロミジュリ。
ですが、誰も手を抜かず、もんのすごい熱量の舞台でした。
その中で一人、氷点下の住人・愛月ひかる(B:死)
舞台に姿を現した瞬間、劇場が冷気に包まれました。
トート閣下の若かりし頃のような…。
オープニングからエンディングまで、独特の存在感を放っていました。
対照的に、「俺に触ったら火傷するぜ」なギザギザハート・瀬央ゆりあ(B:ティボルト)
目ヂカラが凄い瀬央さんですが、淋しそうな表情も見せたり、雨に濡れた子犬感も。
瀬央ティボルトに母性本能、つかまれたかも。
繰り返し観劇したい作品ですが、チケット難なので難しいところ。
3月7日(日)LIVE配信があるので、ご覧になれそうな方はぜひ。
私は都合で観れないので、友会当選に心から感謝…!
▽見応えあります