本日2021年1月11日(月・祝)は『ポーの一族』梅田芸術劇場メインホール初日でした。
主演・明日海りおによる『ポーの一族』がちょうど2年の時を経て復活。
まるで図ったように、1月2日にはNHKで萩尾望都先生の特集が組まれました。
もちろん『ポーの一族』もがっつり取り上げられました。
明日海さんはVTR出演 。
宝塚歌劇団・花組の舞台も流れました。
萩尾望都先生の作品との出会いは『ポーの一族』でした。
連載はすでに終わり、エドガーは長い眠りについた後でしたが。
当時、小学生だった私には謎めいた世界に感じられました。
『リデル・森の中』で、エドガーとアランに育てられた少女・リデルの独白が忘れられません。
両親を亡くした幼いリデル(2歳位?)は、エドガーとアランに育てられます。
(エドガーが『食事』してしまったんですが)
やがて、リデルは少女(10歳近く?)に成長。
エドガーはリデルの祖母を探し出し、託します。
「わたし一人が歳を取り」
「わたし一人が歳を取り」
エドガーとアランは歳を取らない。
私一人が歳をとる。
だから、私は置いていかれたんだ。
リデルはそう嘆きました。
この嘆きを、私は今日、体感しました。
明日海りおのエドガー。
驚きました。
2018年1月1日に宝塚大劇場に降臨した、その時の姿そのままに
エドガーとして存在していました。
宝塚メイクでなく、素のお化粧に近いのに、まさしくエドガーでした。
なんなら、宝塚メイクより美しいかも。
周りの共演者が全員、2年前と別のメンバーだった事が、より「エドガーの変わらなさ」を際立たせました。
2年前より私は歳をとったけど、エドガーは変わらない。
エドガーは実在するんだ…。
そんな風に、しみじみとエドガーとの再会を味わいました。
本当に、見事に変わらなくて。
男役としての発声も、歌声も、所作も。
私はエリュとシャルムで吹っ切ったつもりだったのに。
あらためて、宝塚退団が惜しまれます。
ほんま、観たくなかった。
ほんま、観れて良かった。
ほんま、観るんじゃなかった。
ほんま、観れて嬉しい。
どれも本音。
ほんま、困ったことだよ。
▽次は初日挨拶の巻