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雪組『fff』キャスト別感想⑤縣千、彩みちる、真那春人

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雪組『fff』キャスト別感想の第5弾。
 
記憶に基づくため曖昧です。
(ご指摘、歓迎します)
台詞はニュアンスです。 
 
ネタバレを含みますので、まだ知りたくない方はご注意下さい。
 
 
 
★真那春人(92期・研15)
★彩みちる(99期・研8)
★縣千(101期・研6)
 
この3名はワンセット。
 
ヘンデル(真那春人)
モーツァルト(彩みちる)
テレマン(縣千)
 
高名な音楽家として鳴らした三名ですが、死後なかなか行き先(天国 or 地獄)が決まらず。
いまだ、天上界で宙ぶらりんの状態。
 
智天使(一樹千尋)から課題を申し渡され、現役音楽家・ベートーヴェン(望海風斗)を見守ることに。
 
ヘンデルは壮年の風体。
テレマンは青年の姿。
モーツァルトは少年の姿。
 
おそらく精神年齢か、本人にとって一番しっくりする年代・姿なのかも。
 
モーツァルト彩は快活で、自由奔放。
テレマン縣はちょっとおすまし。
ヘンデル真那は穏やかな風情。
 
物語の進行役…というより、チャチャ入れ役。
劇場の肖像画や銅像のふりをしたり、群舞に混ざって歌い踊ったり。
 
ダンスが得意な縣千が、ぎこちなく踊っている様が新鮮でした。
テレマンが超絶技巧ダンサーなら、驚くわな、そりゃ。
 
彩モーツァルトは、いたずらっ子。
手に持つ羽根ペンで、テレマン縣の鼻の辺りをくすぐったり。
クシャミさせようとした?
『るろうに剣心』の弥太郎に続き、少年役は得意分野ですね。
 
三人で並んでベンチに座る姿が、結構ツボ。
ベートーヴェン(望海)とゲーテ(彩凪翔)の会話に聴き入ってる時ですが。
 
モーツァルト彩は最初にドン!と座り、足をガバッと広げます。
3人の中で最も男っぽい座り方でした。
 
あとはベートーヴェン達に集中!!
…かと思えば、テレマン縣にちょっかいかけ始めたり。
 
モーツァルトに続いて腰かけたテレマン縣は、ちょこんと。
膝を閉じて、慎ましく。
 
その隣には、ヘンデル真那。
最も自然な姿勢で、膝もゆったり開いていました。
 
三名の中では、縣くんが最下級生ですしね。
その関係性が出ていたようで、面白かったです。
 
みちるちゃんは、役になり切っての「周りはお構いなし」っぷりでしょうけど。
 
真那さんが保護者みたいで、保父さんと園児たちの図式のようでした。
 
彩モーツァルトは流石の巧さですが、真那さんがいたから、暴走キャラがより映えたかな。
 
真那さんは終始、落ち着いてました。
バラバラの個性を、色を出さないことでまとめていたような。
 
この三名も、生徒に役を振るため、上田久美子先生が配したキャストでしょう。
常に舞台の端っこで、わちゃわちゃしていて。
たまに台詞はあるものの、基本的には見守り隊トリオ。
 
一人でも多くの生徒を舞台に立たせよう、役を付けよう、との上田先生の思いを感じます。
 
 
ショー『シルクロード~盗賊と宝石~』では、打って変わってオラオラ発動の縣千。
 
色香放出しまくり、キレッキレのダンス。
空中浮遊か?ってなジャンプ力。
 
娘役さん達を、様々な場でリフトしたり。
望海さんを抱き留め、ホールドも。
 
目立つ場も与えられています。
ダンス功者の綾凰華(98期・研9)と対になって、太陽神(綾)と月神(縣)として踊ったり。
 
…でも、急ぎ捌けるときは、相変わらずの下級生走り。
 
「下級生走り」って言い方がなかったら、ごめんなさい。
ずっと使ってましたが、ごくごく一部のローカルワードかもしれません。
 
具体的には「極力動きを抑え込み、小さな歩幅ですばやく袖に駆け込む」様を指してます。
 
多分これ、音楽学校での予科生走りの名残だと思われます。
それを、舞台で捌けるときに活用してるのかな、と。
多勢が一気に引っ込む時に、スムーズに怪我なく移動できそうです。
 
縣くんは抜擢が増えて、舞台上では目立つポジション。
研16ですか?ってなダイナミックなダンスや色香を振りまいてます。
 
それだけに、移動時の下級生走りとの対比が可愛くて。
12時の鐘が鳴り始めたシンデレラみたいで。
ついつい、袖に消えるまで見守っています。
 
パレードで、縣くんは綾凰華と一緒に階段おり。
 
降りきった後、平場でのポーズは戦隊ものっぽい。
あやなちゃん(綾)は普通に立ってますが、縣くんがスタンスを広くとり、腰を落とします。
おお、カッコイイじゃないか。
 
階段おりは、センターで歌手を務めるメンバーでない限り、基本は学年順。
 
…ですが、彩みちるは、組長(奏乃はると)と副組長(千風カレン)の手前で降りてきました。
 
(正確には、下手の千風副組長の手前)
(上手の奏乃組長の手前に降りてきたのは、夢白あや)
 
そして、真那さんは順当に降りてきたものの、私は秘かに将来の管理職だと踏んでいます。
 
何かで、組長や副組長は人柄や適性があってこそ選ばれると見聞きしました。
 
奏乃さん、千風さんを拝見していると、納得。
真那さんも、その血統だと思っています。
 
…と、あらためて書き出してみると、何とか舞台に出したい、役を付けたいトリオなんですね。
 
 
▽アドリブ色々変えてます

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