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2017年 観劇記録とMy Best Play

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少し気が早いのですが、2017年の観劇記録を、ざっくりまとめてみました。
以下は、私が観た作品一覧です。
(  )内は主演

★花組
・『雪花抄/金色の砂漠』(明日海りお、花乃まりあ)
・『仮面のロマネスク/EXCITER!!2017』(明日海、仙名彩世)
・『邪馬台国の風/Sante!!』(明日海、仙名)
*新人公演『邪馬台国の風』(飛龍つかさ、華優希)
・『はいからさんが通る』(柚香光、華優希)
・『ハンナのお花屋さん』(明日海、仙名)

★月組
・『グランドホテル/カルーセル輪舞曲』(珠城りょう、愛希れいか
・月組カレッジ(珠城、愛希、美弥るりか、紫門ゆりや、宇月颯、早乙女わかば、朝美絢、海乃美月、暁千星)
・『All for One』(珠城、愛希)
・『鳳凰伝/CRYSTAL TAKARAZUKA』(珠城、愛希)
・『Arkadia~アルカディア~』(暁千星、美園さくら)

★雪組
・『New Wave 雪』(月城かなと、永久輝せあ)
・『幕末太陽伝/Dramatic S』(早霧せいな、咲妃みゆ)
*新人公演『幕末太陽傳』(永久輝せあ、野々ひまり)
・『CAPTAIN NEMO』(彩風咲奈、彩みちる)
・『ひかりふる路/SUPER VOYAGER』(望海風斗、真彩希帆)
*新人公演『ひかりふる路』(綾凰華、潤花)
*ステージトーク『ひかりふる路』(綾、潤)

★星組
・『スカーレット・ピンパーネル』(紅ゆずる、綺咲愛里)
*新人公演『スカーレット・ピンバーネル』(天華えま、有沙瞳)
・『ベルリン、わが愛/Bouquet de TAKARAZUKA』(紅、綺咲)
*新人公演『ベルリン、わが愛』(極美慎、星蘭ひとみ)

★宙組
・『王妃の館/VIVA FESTA』(朝夏まなと、実咲凛音)
・『A Motion』(朝夏)
・『神々の土地/クラシカル・ビジュー』(朝夏)
*新人公演『神々の土地』(瑠風輝)

芝居16作(+新公6作)、ショー11作、コンサート1作、トーク1本、バラエティ1本。

これらに加えて、『タカラヅカ・スペシャル』がありますね。
ライビュ、当たりますように…!

個人的に、2017年わたしの BEST PLAY を選んでみました。
あくまでも、私のツボです。

芝居部門は、月組『グランドホテル』

盆もセリも使わない演出です…が、これが凄い。
プロローグを始めとする、人の動きによる舞台のうねり・流れ。
おそらく、誰かがほんの1秒でもタイミングが狂えば、あの美しいざわめきは生まれません。
ただ、ただ、人がどんどん動いていく。
それだけで、緻密な流れと奥行きを創り出していました。

『グランドホテル』は群像劇ですが、舞台全体に見事な統一感があり、モブの一人一人まで完全な整合性を構築していました。
「芝居の月組」の本領を遺憾なく発揮した秀作だと思います。

私が初めて劇場で観たタカラヅカは、月組でした。
月組って昔から、良い意味で『タカラヅカらしからぬ』側面を持っていると思います。

花組と並び、最も古い歴史と伝統を持つ組なのに、ベクトルは真逆。
個性を大事にする花組に対して、個を滅して調和する月組。
同じタンパク質でも、花組が肉汁したたるステーキなら、月組は白身魚のムニエル。

淡白でクセがなく(白身魚)、さりげなく一手間かけてスタイリッシュ(ムニエル)
隠し味は白ワイン(←隠してないやん?)
月組は、そんなイメージです。

それゆえ、初心者や食わず嫌いさんに『とりあえず味見』させるには最適かと。
自信をもってオススメできますしね。


ショー部門は、花組『EXCITER!!2017』

キュートなコメディ、色香ほとばしる大人の夜、切なさや狂おしさ、楽しさ…。
スピード感と振り幅の広さで、息もつかせぬジェットコースターなショー。

RIO BOY とナイトクラブ(CLUB邪馬台国)で女をはべらす兄さんが同一人物って…詐欺だよね~。
ウィスパーボイスで色香を振りまく場も、圧倒されました。
きゃ~~~ですよ、きゃ~~~~♡

全国ツアーでしたから、組子は通常の半数。
でも、人数の少なさを感じさせない迫力と熱気でした。
組子の一人一人が心底楽しんでるのが伝わってきて。
客席もうっとりしたり、興奮したり、大笑いしたり…楽しかったです♡


総合部門は、花組『ハンナのお花屋さん』

私の半生で、最も心の琴線をかき鳴らされた作品です。
こんなに登場人物に共鳴した作品は…あったかな…?

特に共鳴したのは、アベル(芹香斗亜)とアナベル(音くり寿)
私自身の歩んできた道とリンクする面も多く、離れたところから己を見ているような気すらしました。
…って、幽体離脱?

(配偶者と恋人がいる訳でも、バレリーナを目指していた訳でもないですよ?) 

クリス・ヨハンソン病にも罹患しています。
明日海さんが演じた人物で、最も好きです。
素朴で誠実な人柄、父親との確執など、光と闇を抱えた人物像をはじめ、驚くほど魅力的。

そして、明日海さんがリアルに男性に見えました。
現代劇は、コスチュームによる誤魔化しが効かず、服装も身体の線が出やすく、男役にはハードルが高いと思います。
線が細く、中性的な明日海さんには厳しいのでは…なんて杞憂は、一気に吹き飛ばされました。

『金色の砂漠』あたりから、明日海さんの骨太な男性像が確立されましたが、日増しに完成に向かって突き進んでいるように感じます。
職人気質で求道者な明日海さんらしい…。

その一つの完成形が、クリス・ヨハンソンでしょう。
特段、男くさい訳でもないけれど、ナチュラルに男性を感じさせる。
高等技術だと思います。
平たく言えば、ときめきました…!

そして、植田景子先生の脚本・演出……厳しい現実を踏まえつつ、温もりがあり、夢や希望もある。
幻想的な美しさと、生々しい苦しみを融和させる、絶妙のバランス。

それを具現化させる、演者たち。
赤坂ACTシアターのみの公演で、組子の人数も通常公演の半数。
ですが、結束力があり、パワフル!

加えて、この上なく繊細。
美しく儚い雪の結晶のような、珠玉の舞台でした。
(花組なのに、雪組ちっくな比喩になってますが、見逃して下さい)

この作品と出会えた事は、私の宝物です。
植田景子先生、花組プロデューサー氏、明日海さんをはじめとする花組の皆さん、本当にありがとうございました。

2018年も、期待で胸が高鳴るラインナップ。
宝塚から目が離せません。
(懐具合がほんと、やばいです…)←これが締め?!


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