明日海りお様関連の話題が目白押しの宝塚。
昨日書いた『ポーの一族』インタビューは、スカステのタカラヅカニュースではなく、『げきぴあ』がソースだそうです。
確認が甘く、たいへん失礼いたしました。
さて、本日はこちらの話題を。
✻Letters
宝塚GRAPH 12月号と、スカイステージの連動企画『Letters』
第5回、ラストを締めくくるのは明日海りお様。
スカステ難民ですが、宝塚GRAPHは定期購読しています。
グラビアの破壊力もさることながら、映像もすごいんだろなぁ。
今回の Letters は、『友情』がテーマなんですね。
……狙ったんですか、宝塚クリエイティブ・アーツ様…。
……狙ったんですよね、わかっていますとも。
そうやって我々をコロコロ転がすが良かろう。
喜んで転がされようとも。
望むところだ!(←何を受けて立ってるの?)
…と、TCAさんの企画力を褒めたところで、まじめに感想を。
まず服装ですが、靴がリアルメンズですね。
かかとの高い靴を履くことが、舞台でもグラビアでも定番な中、珍しい試み。
私は身体面では声、衣装面では足元に注目する傾向がありまして。
ここ1年近く、明日海さんは履物のヒールが以前より低くなってきたなぁ…と思っていました。
そして、ついにフラット・ヒールに。
トラディショナルなメンズシューズは、服装ともマッチしています。
日々、明日海さんはナチュラルに男子化して来られてて。
ここ一年ほど、その傾向がとみに顕著になられて。
インタビュー等でいまだに、「私は(男役としては)小柄なので…」と仰ってますが、背丈や骨格を超えたところで、骨の髄から男子化してきてる気がします。
もちろん、生来の愛くるしさは残っているものの、空気が……佇まいが……ナチュラル男子。
ナチュラル男子といっても、本物の男性とはまた少し違う、理想の男性像が三次元で動いてる感覚かもしれませんね。
ある意味、奇跡的な存在と申せましょう。
まさしく、奇跡の男……タケヒコ……(from 邪馬台国の風)
おっと、話を『Letters』に戻しましょう。
足元のみならず、全身を拝見して、
「リアルメンズなみりお様、素敵……!」
…と、しばし悶絶。
……嘘です、ごめんなさい。
しばし…なんてもんじゃないよ!
ずっと「みみみ、みりお様~~~!!」もんです。
ほんとマジでやめてほしい。
呼吸困難に陥りそうだから。
しかも……苦悩してるんですよ…?
みりお様が苦悩してるんですよーーー?!
そんな…!
そんな……っ!!
みりお様が苦しまれてるなんて……!!
いやあぁあぁぁ、みりお様ーーー!!
もっと苦しんでーーーー!!!(←鬼)
……はっ…!
…つい、本音が……(おい)
射すくめるように、凝視める瞳。
心も身体も凍えていた青年が、少しずつ変化していく様。
最後には穏やかな微笑を湛えて…。
ページに目を落とすだけで、魅入られそうになります。
……そして、肝心の手紙です。
お手紙の内容は、ざっくりまとめると、こんな感じでしょうか?
「大切な友人が夢を掴みかけた時、己のせいでダメになってしまった」
「罪悪感に苛まれ、友人から逃げていた明日海青年」
「そこへ友人から手紙が届く」
「勇気を振り絞って開封したら、新たな希望がそこに記されていた…」
ざっくり過ぎるわ、情緒はないわで、ごめんなさい。
前半の「後悔と罪悪感に苛まれ、苦悩する明日海さん」を目にして、夏目漱石の『こころ』を思い出しました。
名作として知られていますが、ざっと解説しますね。
学生の『僕』は知的な紳士『先生』に出会います。
(『先生』は『僕』がそう呼んでいるだけで、教師ではありません)
苦悩に満ちた『先生』の秘められた過去。
それは、親友の『K』を自死に至らしめた、若き日の裏切り。
その悔恨と罪悪感に囚われたまま、『先生』もまた、死を選びます。
『先生』が死を選ぶきっかけは、明治天皇の崩御に伴い、乃木希典陸軍大将が殉死した事となっています。
この感覚は、現代に生きる私達にはピンと来ませんね。
ただ、忠誠心の強さや利他的な行為として、強烈なインパクトがあった事は想像できます。
『先生』は、自死を選んだ『K』に謝罪できず、忘れる事もできず、許される事もなく、苦しみ続けました。
『Letters』で手紙をくれた友人は、生きていてくれたんですね。
明日海青年を救ってくれて、ありがとう。
希望を与えてくれて、ありがとう。
生きて、自分自身を立て直し、手紙までくれた『友人』に感謝を伝えたくなりました。
あらためて読み直すと、なんとも味わい深いストーリーが内在した『Letters』
この筋立てを使って、脚本を書いて頂き、舞台化してほしいような…。
上田久美子先生とか、得意そうな気がします。
でも、大劇場向きではないかな。
友情物ですし、バウホール上演の、下級生のW主演作向きかもしれませんね。
そうなると、大劇場の仕事でお忙しい上田久美子先生もご無理ですよね。
脚本演出も、新進気鋭の先生となると…。
来年あたり、梶畑亜依子先生の脚本演出で、永久輝せあ & 縣千の、ほろ苦い友情ドラマをバウホールで如何ですか?
(すみません、個人的趣味に走りました)
……でも、明日海さんで観たいなぁ…。
明日海バージョンの Letters に登場する友情ドラマは、繊細な表現が必須です。
できれば、明日海りお&鳳月杏で観てみたいですね。
ちなつちゃんなら、明日海さんに負けず劣らず、繊細かつ大胆な表現者です。
友情ドラマは、学年が近い方が合うでしょうし。
みりちな、想像しただけでときめきます……!
…とはいえ、スターシステムを採用している宝塚では、見果てぬ夢ですね。
わかってます、わかってますよ?
でも、せっかく同じ組に互いに現役でいるのに、本当に勿体ないことです。
なぜか最後は、みりちな推しで締め…!?
ごっつぁんです。