10月29月(日)は花組『ハンナのお花屋さん』の前楽・千秋楽でした。
ない、ない…とアワアワしてた千秋楽チケットは自力調達。
それでは、舞台挨拶に重点を置いた駆け足レポです。
科白はニュアンス、順番は前後するかもしれません。
ご了承の上、おおらかな気持ちでお読み下さい。
1)10月29日(日)11時 前楽
宝塚ニューサウンズの皆さんを紹介してから、
明日海 「気がつけば、もう最終日ですね。千秋楽の挨拶を考えていたら、この回(前楽)の挨拶を考えるの、忘れてました」
おいおーーーい?!
でも、考えてない事をネタにしちゃうとは、さすが明日海さん。
明日海 「この後、千秋楽ですが、観れない方も多いと思います」
千秋楽のチケ難ぶりを耳に挟んでらしたんですね。
心配りが滲み出る、温かい口調の明日海さんでした。
2)10月29日(日)15時半(千秋楽)
★組長あいさつ
まず、高翔みず希組長からご挨拶。
高翔 「皆様、本日は台風の影響でお足元が悪い中、わざわざ劇場へお運び下さって、本当にありがとうございます」
まず、観客を気遣って下さる組長さん。
お人柄が滲む、温かなご配慮を感じました。
そして、10月30日付で宙組へ組替となる芹香さんについて。
高翔 「花組へ組替になりました芹香斗亜です、と紹介した事が思い起こされます…。あれから、5年経ちました」
5年前を振り返り、涙で目を潤ませる組長さん。
高翔 「これからは同じ舞台に立てないと思うと、淋しいです…」
組長挨拶を聞きながら、明日海さんはじめ、花組生達はウルウル、ウルウル…。
ところが、実際に挨拶を始めると、明日海さんは涙を引っ込めました。
★いつもは姿が見えない方々
明日海さんはまず、オーケストラの皆さんを紹介。
千秋楽という事で、舞台に出て来られました。
満場の拍手に、手を振って応える宝塚ニューサウンズの皆さん。
★ホーム
トップに就任して大劇場2作目(カリスタ)から、2番手として支えてくれた事に感謝。
明日海 「キキちゃんは明日から宙組がホームになりますが、花組も変わらずホームです」
明日海さん流の励まし方……なんだか、ルフィ(ONE PIECE)っぽい?
俺たちは……仲間だ!
明日海 「その前にいた星組もホームだから。すごいよ、5組中、3組がホームなんだよ。宝塚は、ほぼホーム」
組替しても、私達の繋がりは変わらないんだよ…と言いたいんですね、明日海さん。
明日海 「だから、安心して宙組でもがんばって下さい(笑顔)」
芹香 「はい(笑顔)」
★私はケータイになりたい
舞台で、それぞれの役を生きる組子達と、役を通して心を交わし合い、胸を熱くしていると仰る明日海さん。
明日海 「私がケータイなら、みんなの様子を撮ってスクリーンショットにしたい」
その発想に驚きつつ、爆笑するかも組子たちと客席。
明日海 「この気持ち、わかって下さいます?」
わかるわかる、と力強く頷く花組生たち。
客席も同じ気持ちでしたよー!
★台風襲来
明日海 「ハンナのお花屋さん上演中、3個も台風が来ました」
外はまさに強風と大雨。
明日海 「そんな中、連日、劇場へいらして下さって、ありがとうございました」
なんだかソワソワした様子のみりりん。
明日海 「このあと、無事お帰りになれるか心配です…」
観客の帰り道を心配し、挨拶を切り上げようとしてるらしい明日海さんの心遣い。
嬉しいような、もっとご一緒の空間にいたいような、複雑な気持ちです。
★みなさま、よいおとしを
明日海 「次は来年1月1日開幕のポーの一族でお目にかかります」
ここで、ピンと来た人は多いのでは?
明日海語録の歴史に残る、エリザベート大千秋楽の名言を。
明日海 「次にお会いするのは来年という方もいらっしゃると思いますので、良いお年を」
出たー!
エリザベートは11月でしたが、ハンナは10月。
まだ10月なのに、「良いお年を」……記録更新です!(なんの記録?)
★また会えましたね
その後、カーテンコールで幕が上がり、
明日海 「年内にお会いできましたね」
みりりん、にこにこ。
金魚すくいの達人はじめ、組子たちと観客、文字通り「腹を抱える」の図。
達人さん、ツボにはまったらしく、お腹痛そうでした。
★こういうの、苦手なんだよね
明日海 「せっかくですので…芹香斗亜に挨拶してもらいましょう」
明日海さんに促され、一歩踏み出したキキちゃん。
頭をかきながら、
芹香 「こういうの、苦手なんだよなぁ」
明日海 「じゃあ、まぁいっか!」
これ、ここ、これは、劇中のクリス(明日海)と花屋メンバーとのやりとりの再現…!
明日海 「…って、最後なんだから、ちゃんとご挨拶して!」
笑いながら、芹香さんを促す明日海さん。
芹香さんも笑顔で、今度はきちんとご挨拶。
みりキキ、見事なノリツッコミ。
しかも、まさかのキキちゃんボケの、明日海ツッコミでした!
すごいよ〜!
阿吽の呼吸のワンツーコンビに成長してたんですね。
★芹香斗亜ごあいさつ
芹香 「5年前、星組から花組へ組替になってからずっと、皆さんに温かく見守って頂きました」
まずは、花組の上級生はじめ、花組生に感謝を述べるキキちゃん。
芹香 「宙組へ組替になりましても、精進して参りますので、どうぞよろしくお願い致します」
涙は見せず、穏やかでしっかりしたご挨拶でした。
挨拶といえば、明日海さんの発想力・語彙力を、真摯に尊敬してくれる芹香さん。
本当にありがとうございました。
★花組ボーズ
三たびのカーテンコールは、スタンディング・オベーション。
明日海 「せっかくお立ち頂いたので、花組ボーズをしてもらいましょう。皆さんもご一緒に」
『芹香に』と指名しなかったと思います、明日海さん。
(記憶違いなら、ごめんなさい)
でも、誰もがキキちゃんだと疑いませんでした。
芹香 「それでは、足を肩幅に開いて頂いて、私が『花組!』と申しましたら、『最高!』と唱和して頂き、右手を頭に…」
丁寧に、実演つきで解説するキキちゃん。
芹香 「では、まいります。花組ーー!」
明日海以下全員 「サイッッッコーーー!!」
会場が一体となった恒例・花組ボーズでした。
★ふつうのお客さんに戻ります
花組ボーズで締めたら、そこで終わる事が多いカーテンコールですが、拍手が鳴り止まず。
四たびのカーテンコールに突入。
明日海 「念願のお花屋さんになれましたが、今日でお花屋さんは廃業します」
舞台上で、エプロンを脱ぎ始める明日海さん。
明日海 「明日からは、ふつうのお客さんに戻ります」
明日からは普通の女の子に戻ります…と解散したアイドルが昔いたような。
明日海 「あーもう、淋しいなぁ…!」
泣きそうになるのを堪えたように見えました。
お花屋さんが終わるのが淋しいのは、芹香さんが去ってしまうから。
そうですよね、明日海さん…?
やせ我慢をして強がるなんて……武士みたいです、明日海さん。
以上、記憶を捏造していたら、ごめんなさい。
名言が生まれ、胸が熱くなる、顔で笑って心で泣いた、お花屋さん最後の夜でした。