花組『はいからさんが通る』キャスト別感想です。
まだ知りたくないよ〜という方は、ここから先はお読みになられませんように。
★柚香光(伊集院忍/サーシャ・ミハイロフ)
「センターは俺のもの」
どの場面でも主役にしか見えない恐るべき華…。
宝塚の舞台で主演するために生まれてきたビジュアル。
その威力を、オープニングからフィナーレまで見せつけられました。
そういえば、最近よく見かけます。
『ビジュアル・モンスター柚香光』
…というフレーズ。
興味深い事に、その表現は柚香光にのみ冠されてるんですよね。
不思議なもので、私もれいちゃんにしか使いません。
そもそも、いつから、どこから生まれたフレーズ?…と思い、検索してみました。
一番最初に出てきたのが、これ。
記事タイトルは『ビジュアル・モンスター柚香光』
まんまやーん?!
…しかも、私の過去記事でした。
更に調べたところ、かつて、そんな名称のカードゲームがあった模様。
ゲームはしないので、今回調べて、初めて知りました。
15年前のゲームだし、無関係っぽいですね。
基本的に、造語みたいですね。
(しかも、柚香光のための)
言い出しっぺ、もしかして私…?
そうだとしたら、恐縮です。
違ってたら、ごめんなさい。
かつて、「れいちゃんのビジュアルの凄さ」に息を呑み、その勢いで『ビジュアル・モンスター柚香光』と書き散らしました。
同じように感じて下さった方々がいらしたのかな…と。
言葉って、生きてるんだな。
言葉もまた、生まれ育っていくんだな…と改めて感じました。
『柚香光といえば、ビジュアルモンスター!』
誰にとっても…とは限りませんが。
そんなフレーズを使いたくなる人を生み出す、柚香光。
そんなにも強烈な印象を与える、れいちゃん。
『はいからさんが通る』では、伊集院忍少尉を三次元化。
流れる血の熱さ、確かな肉の厚みを感じる少尉が存在しています。
原作マンガの少尉そのまんま、とは思いません。
原作の少尉をコットンだとしたら、柚香忍少尉はサテンというか。
原作の忍さんは結構、人を食ったようなところがあり、必ずしも THE 王子様 という印象はありませんでした。
そして、れいちゃんの少尉は THE 王子様。
『宝塚の伊集院忍』としてはアリでしょう、このデフォルメ。
少尉の王子様っぶりに、ドキドキ、クラクラ。
紅緒さんをお姫様抱っこした日にゃ、あなた。
原作との違いも細々とありますが、大筋は原作に沿っているかと思いました。
(細かく見ると、際限ないですしね…)
…と書いたものの、小学生時代に読んだ記憶に頼ってるので、勘違いがあったら、申し訳ありません。
私って、過去の記憶に頼って生きてますね…。
『るろうに剣心』も『ポーの一族』も、そうだもんね。
(るろ剣アニメは、剣心役の涼風真世様の声目当てでした)
柚香さんの課題は、引き続き歌唱でしょうか。
歌い出しが、やや不安定になりがち。
歌い出すと、のびのびしてくるんですが。
本人比では、かなり上達して来られたと思います。
いずれトップを張る為にも、さらなる成長を期待します。
最後のご挨拶は、しっかりしてました。
ちゃんとした挨拶すぎて、なんと言うてはったか、記憶を手繰り寄せられないという…。
す、すみません…。
ふだん「点滴」「一筋縄ではいかない。十筋、二十筋」といったキラーフレーズの挨拶に慣れてるせいでしょうか…。
(言い訳です、ごめんなさい)
れいちゃんの魅力を引き出して下さった脚本演出・小柳奈穂子先生。
原作者の「全編を描き切る」との要望に応えた、鮮やかな手腕に脱帽です。
私も原作ファンなので、もちろん完全に満足とは申しません。
でも、まさかあの長編を、ほんの2時間5分にまとめ切るなんて。
しかも、破綻なく、面白く、わかりやすく。
ある意味、原作を完全になぞる以上の凄さを見せつけられました。
さすがでございます、小柳先生。
れいちゃん、小柳先生に足向けて寝ちゃダメだよ?
バチが当たるよー?
…と、キャスト別感想でも、小柳先生に触れずにいられない私でした。
キャスト別感想つづきます…。

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