2024/05/02(木)花組『アルカンシェル』新人公演のLIVE配信感想です。
4/25(木)上演中止からのリスケ。
東京公演のみ一発勝負で、LIVE配信もある。
2幕物を短縮し、一部設定変更。
新公演出担当の平松結有先生は、意欲的。
新人公演を「本公演の下級生バージョン」で終わらせず、さらに踏み込んで活用。
実験してみたり、改変してみたり。
新人公演をフル活用してますね。
それでは、キャスト別感想へ移ります。
★天城れいん(104期・研7)
マルセル・ドーラン
本役…柚香光(95期・研16)
『鴛鴦歌合戦』に続き、二度目の新公主演。
104期男役では唯一の新公主演者。
声に特徴がありますね。
見分けならぬ、聴き分けがつくタイプ。
芝居もダンスも歌も、そつなくこなしました。
同時に、柚香光の特殊性を思い知りました。
柚香さんはスター性で全てを成立させるパワーがあります。
だから天城くんも、もっと特色や個性を出してみても良かったかも。
上手にトレースするより、その方が良さそうな本役さんです、
★七彩はづき(107期・研4)
カトリーヌ・ルノー
本役…星風まどか(100期・研11)
『うたかたの恋』に続き、二度目の新公ヒロイン。
自立した大人の女性・カトリーヌが似合っていました。
メイクや所作も、本役さんに寄せてて。
それだけに、慰問途中でマルセル(天城)に流されて帰国は、残念展開。
本公演と同じく契約を全うする方が、七彩カトリーヌの個性に合いそう。
歌は努力のあとが見え(聴こえ)ました。
歌の人ではないだけに、歌姫役はプレッシャーだったかと。
新人公演ですし、成長曲線からいえば及第点だと思います。
★遼 美来(106期・研4)
フリードリッヒ・アドラー(フリッツ)
本役…永久輝せあ(97期・研14)
二番手役に大抜擢。
新公でもメインキャストは初めて。
桜木みなと属性の華やかでキュートな美形。
軍服のストイックさと、美形の甘やかさのコラボ。
本役の(良い意味での)軽やかさも出ていました。
滑舌よく、台詞も聴き取り易かったです。
カットが多い中、フリッツの持ち歌ほぼ全て歌唱。
初の大舞台での緊張が伝わってきました。
新公が2回あれば、2回目は歌いこなせてるかも。
新公を観て気づきましたが、フリッツとアネットの方が主役カップルっぽい設定ですね。
敵味方に分かれ、でも互いに惹かれ合い…的な。
本役は柚香光の圧倒的なスター性で、気づかなかったけど。
★花海 凛(108期・研3)
アネット
本役…星空美咲(105期・研6)
文化祭演劇A組ヒロイン経験者
(そのとき組んだ相手役は、月組の雅耀)
次期トップ娘役・星空の役を射止めました。
抜きんでた美声と歌唱力が、花海最大の武器。
それだけに、アネット主演のラテンショーの全面カットは残念。
フリッツに向ける笑顔は、ひまわりが咲いたよう。
純朴な陽性オーラを放ち、舞台度胸も良さそう。
潤花の笑顔と、真彩希帆の歌唱力を備えた若手娘役。
どんな風に育っていくか、楽しみです。
…とりあえず、メインキャスト4名の感想でした。
新公感想つづきます。
▽ ニューフェイス!