ミーマイといえば、ジャッキーことジャクリーン・カーティス。
…と思ってるのは私だけ?
(…ではありませんよね、涼風ジャッキーLove・Hさんは同志)
(2008年月組版ミーマイで、明日海ジャッキーによろめいた方も多いはず)
宝塚では、将来を嘱望される若手男役に振られる大役・ジャッキー。
娘役なのに男役が務める事が定番化してるのは、初代が涼風真世さん(当時二番手)だったから?
確かにナイス・キャスティングでした。
(城咲あいさんのジャッキーは貴重な例外ですね)
今回、柚香光と鳳月杏がWキャストで挑みます。
劇団の推しとしては、より光ちゃん寄りかもしれませんね。
私は俄然、ちなつちゃんが気になります。
前夜祭で見た限り、ビジュアルや佇まいが素晴らしくジャッキーでした。
でも、今はAパターン上演期間。
Bパターンは未上演。
ですので、柚香ジャッキーを語りたいと思います。
柚香ジャッキーは予想より可愛かったです。
なんて言うのかな、「女装男子が創り込む女子像」って感じで、わかりやすく可愛らしいの。
脇は締めた状態で、両手を胸くらいの高さに上げ、肘から指先はふわっとした感じ。
立ち姿は、軽く内股。
女子アイドルの仕草をなぞった感じ。
リアル女子や娘役なら、むしろ絶対しないから、その仕草。
…という仕草をなさいましてな?
それが、ものごっつ可愛いのです。
(ここ、突っ込むところ)
(柚香光、リアル女子……のはず)
(フィクション濃度が高いジャッキーに、光ちゃんの男役浸透度を感じました)
もちろんそれだけじゃなく、エレガントな所作もふんだんに繰り出してますが。
軽く腕を組んで、人差し指をあごに当てたり。
片足に体重を乗せ、斜めに流す立ち方とか。
女子アイドル的なブリブリ仕草は、なかなか新鮮。
この役作り、鳳月さんはして来ないでしょう。
歴代ジャッキーも多分しなかったのでは…?
わざとらしい女子像が、嘘くさいけど可愛いという。
ブリブリ系アイドルにハマる男子の気持ちがわかりました。
大柄でカッコイイ系の柚香ジャッキーだと、可愛らしく見せようという心意気がいじらしく見えてきますし。
(そう感じるのは私だけでしょうか?)
色仕掛けでは、アダルティな魅力を発揮。
顔が見える時は、ちゃんと女子に見えてます。
ただ、客席に背を向けると、ビルに襲いかかる肉食獣に見えます。
頭から食らい尽くされますね、間違いなく。
これはもう仕方ない。
たとえ明日海さんの方が体格が大きかったとしても、多分襲われます。
明日海さんは…色気ダダ漏れというタイプではなく、むしろ清純派。
…ですが、奥深い本能を呼び覚ますフェロモンを備えているような気がします。
……はい、ごめんなさい。
明日海さんじゃなくて、柚香ジャッキーの話でしたね。
柚香ジャッキーの難点は、歌唱ですね。
「ねぇ、今に見てごらん? トップに登るわ♫」
と歌いながら、執事たち(?)を従えて歌い踊る場。
一部、息継ぎが乱れ、歌唱が途切れ途切れになる箇所がありました。
床に寝転んだ執事たちをピョンピョンまたいだり。
椅子やテーブルに飛び乗ったり。
リフトされたり。(ちなつちゃんに♡)
多岐に渡るバリエーションを踊りながらの歌。
高い高いハードルです。
身体能力が高い柚香さんにも苦しいとは、相当ですよね。
あらためて歴代のジャッキーは凄かったんですね。
息も上がらず、クリアな発音で歌い、踊り切っていました。
ダンスを苦手視されがちな明日海ジャッキーも例外ではなく。
しかも、研5の若さで。
…って、明日海さんの話をする場じゃないですね、はい。
柚香ジャッキーも回を重ねる毎に、改善がみられました。
息継ぎやステップのタイミングを調整し、安定しつつあります。
ただ、完成形にはまだまだ…ですね。
東京公演の頃には完成してるかもしれませんが。
「宝塚公演は、長いリハーサル期間」
というフレーズを初めて目にした時はショックな反面、言い得て妙だという思いも。
宝塚歌劇は昔から、未完成なひな鳥の成長を見守ることも楽しみの一つ。
特に宝塚では、その色合いがより濃厚に残っているかもしれません。
ですが、それは「比較的近在でちょこちょこ観劇できる環境」にいてこその視点とも言えるかも。
どんなに観たくても、なかなか観劇できない方もいらぅしゃいます。
万難を排して、ようやく観劇できる方もいらっしゃる。
そういう方々は「初日より上達したなぁ」なんて、のどかな見方はできませんよね。
「本番の舞台は、練習台ではない」という気概をもって、臨んで頂けたら嬉しいです。
もちろん、生徒さん達にそんなつもりはないでしょう。
生の舞台ですから、どんなに真摯に挑んでも、失敗する事はあります。
「失敗するな」と言ってる訳ではありません。
「完璧でなければダメ」とも思いません。
一回一回を真摯に取り組む姿勢。
失敗さえ、その役としての味にする機転。
あるいは、その役になり切る姿勢。
そういう事が大切なのかな…と。
そういう意味では、柚香さんは初日から、秀逸な顔を見せてくれました。
初日、ヘアフォード邸へやって来たビル。
伯爵家を継ぐよう言い渡され、「サリーを呼んでくる!」と玄関から出ようとした……ら。
ドアが開かない!
建て付けが悪いのか、ビクともしません。
異変に気付いたキャスト達が集まってきて、ガタガタ、ドンドン、扉を開けようとします。
男役キャスト陣の奮闘を、少し下がって見ていた柚香ジャッキー。
おもむろにドアの前に立ちはだかると、扉上部をこぶしでドンドン!とひと叩き。
ほぼ一発で扉が開きました。
キャスト陣からは安堵のため息。
客席からは歓喜の拍手。
柚香ジャッキーは客席に向かい、軽く両手を上げて拍手に応え、にっこり。
上げた腕を下ろして、すっと腕組みして通常モードに回帰。
ジャッキーらしく、気位が高そうで堂々としたリアクションでした。
ジャッキーとして対処する機転。
柚香光自身と、ジャッキーという個性の融合。
こんな風な対処を見ると、アクシデントも美味しいハプニングに感じますね。
なお、ドアのアクシデントはこの後、ビルもネタにしてました。
紳士教育の途中で「扉も直ったしね」とか何とか。
前夜祭では男寄りだったビジュアルも、見事なブロンド美女になっていました。
声は低めですが、サリーの高く可愛い声と対比して、落ち着いたアルトはGood!
エンディング近くで、ジェラルド(水美舞斗)とめでたくラブラブに収まります。
一旦は返された婚約指輪を、胸ポケットから取り出すジェラルド。
ジャッキーは瞳を輝かせ、腕を差し出します。
その際、指先をふるふる振るわせるんですね。
「早くはめて、はめて♡」
と言わんばかりに。
この仕草や表情がまた、可愛いんだなぁ。
素直に甘えられる女の子って可愛いですね。
私自身は苦手分野なので、羨ましいというか、つまづいたというか。
好意を喜んで受け取ることも、相手を大切にすること。
…なのに、罪悪感を抱いてたんですよね。
こちらから働きかけたり、与えねばならぬ。
対価を渡さずに受け取ってはならない。
…と思い込んでたんですよね。
そんな頑なにこだわらなくても…(汗)
歪んでるというか、なんというか。
小学校に入る頃には、すでにそんな感じだったかもしれません。
それでいて、内心は早くもうんざりしていました。
勧められても、遠慮しないといけない…とか。
本当は欲しくても、欲しがっちゃいけない…とか。
本音と建前の使い分けとか。
空気読むとか、暗黙の了解とか、腹芸とか、根回しとか。
そういう無言の圧力を感じたものです。
心のまま、のびのび振る舞ってはいけないような。
小学3年生位で「将来は山奥で庵を結び、ひっそり隠棲したい」と思ってました。
人間社会は疲れるな…と。
一人一人が自由でいいじゃない。
好きなものは好き。
欲しいものは欲しい。
それでいいじゃない。
(…と思いつつ、折り合いをつけながら生活してます)
(むしろ、人間社会でないと生きられません)
(今は山奥の庵より、宝塚に住みたいです)
欲しいものは欲しいと、まっすぐ手を伸ばし、踏み出せるジャッキー。
その素直さ、強さ、傷つく事を怖れない勇気。
心から憧れます。
柚香ジャッキーは、技術面では努力と改善の余地があると思います。
ですが、魅力的なジャッキー像を魅せてくれました。
柚香ジャッキーの伸長に期待しています。
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可憐で男前な柚香ジャッキー(ME and MY GIRL)
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