2022年9月19日(月・祝)千秋楽を迎えた、星組バウ『ベアタ・ベアトリクス』
LIVE配信を視聴しました。
バウホールは約500席なので、生観劇はプラチナ・チケット。
配信がある事は、ホンマにありがたい。
バウホールは、大劇場(2,550席)に慣れると小さく感じます。
…が、パイプ椅子や 地べたに座布団+三角座り(地下スペースや寺堂)に親しんだ身としては「宝塚は豪華じゃのぅ…」と。
宝塚大劇場には、何百回行ってもトキメキます。
異次元空間と申しますか…。
たとえば、通路(大劇場)やトイレ(バウ)にもシャンデリアがある。
宮殿…?
宮殿なの?!
レトロな空気感といい、大好きです、バウホール。
宝塚大劇場、バウホール、博多座は3大好きすぎる劇場です。
東京宝塚劇場、日生劇場とかも好きですが…。
音響や設備は、中之島フェス、兵庫芸文も秀逸です。
…おっと、話が逸れました。
それでは、ベアベア感想です。
★熊倉飛鳥(作・演出)
熊倉先生、演出家デビューおめでとうございます。
物語の素材の活かし方。
キャストの個性の活かし方。
構成力。
あまり馴染みのない実在の人物と人間関係を活かし、ぐいぐい惹きつける調理能力。
素材を生かし、美味しく仕上げて来られました。
極美慎
天飛華音
碧海さりお等。
本人が備えているカラーを最大限に生かし、更にステップアップ。
生徒達の成長を感じさせる舞台を構築。
宝塚は「生徒の歩みを見守る」事も醍醐味の一つ。
「極美くん…前より上手くなった」
「天飛くん…更に素敵になった」
と思わせる舞台でした。
熊倉先生は、娘役さんの活かし方も押さえておられる。
例えば、歌が得意な小桜ほのか、瑠璃花夏には歌う場を用意。
逆に、歌が苦手な水乃ゆりには無理に歌わせず、芝居やダンスで見せ場を設けました。
生徒の得意分野を生かし、魅力をぐいぐい引っ張りだす。※
こういう演出家をお待ちしていました…!
※上田久美子先生、指田珠子先生も「生徒を活かす」意味で同じ方向性をお持ちかと。
主演男役と歌唱は切っても切れませんが、そこはオリジナルの強み。
音域を狭め、歌いやすい楽曲に仕上げていました。
小桜ほのかのソロ曲は逆に、音域が広く、彼女の歌唱力を存分に味わわせてくれます。
「歌うま枠」でも、歌いこなすのが難しそうな高低差でした。
役者(宝塚では生徒)の強みと魅力を引き出す熊倉先生。
その姿勢に拍手を送りたい。
(書いてて、恥ずかしくなりました)
(視点が上からっぽくて)
(エラソーですみません)
熊倉先生、宝塚歌劇団に入団して下さって、ありがとうございます…!
∇感想つづきます