コロナ禍が本格化し始めた2020年3月。
2020/03/05(木)上演予定だった雪組『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』新人公演。
上演は中止となり、無観客上演もなく。
新人公演に想いを巡らせる事が増えた出来事でした。
その流れで、過去の新人公演を振り返った『新人公演プレイバック(花組2016~2019)』
「次は月組編かな」と書きながら、続いてなかった。
なんたる尻切れトンボっぷり。
…という訳で、今更ですが書き起こしてみます。
感想は、私が観た分しか書けませんが…(^-^;)
では、花組2020~2022から振り返ってみます。
はいからさんが通る
2020/07/17(金)~11/15(日)
新公主演
一之瀬航季(100期・当時研7)
美羽愛(104期・当時研4)
本役
柚香光(95期・当時研12)
華優希(100期・当時研7)
脚本・演出…小柳奈穂子
本来は2020年3月上演予定だった『はいからさん』
コロナ感染拡大抑止のため、延期に。
7月から再開した公演も、度重なる上演中止により、新人公演は無観客上演に。
当時はLIVE配信もなく、幻の新人公演となりました。
その後の待遇※から、一之瀬くんは新公経験者にカウントされている事が推測されます。
さらに今秋、一之瀬航季は『殉情』でバウ初主演予定。
帆純まひろ(99期・研10)とW主演の『殉情』
観客の前でセンターに立つ経験は、どれほど大きなものでしょうか。
※本公演パレードの階段降り、卓上カレンダー掲載等
アウグストゥス-尊厳ある者-
2021/04/02(金)~07/04(日)
本役
柚香光(95期・当時研13)
華優希(100期・当時研8)
作・演出…田渕大輔
新人公演なし
トップ娘役(華優希)、二番手(瀬戸かずや)退団作
元禄バロックロック
2021/11/06(土)~2022/02/06(日)
新公主演
希波らいと(103期・当時研5)
美羽愛(104期・当時研4)
新公演出担当…栗田優香
本役
柚香光(95期・当時研13)
星風まどか(100期・当時研8)
作・演出…谷貴矢
宙組トップ娘役だった星風まどかが専科を経由し、花組トップ娘役に就任。
花組は本作から、初日が金曜から土曜に。
感染対策の一環として、舞台稽古やゲネプロに余裕を持たせたのでしょうか。
美羽愛は『はいからさんが通る』に続き、新公ヒロインに抜擢。
都姫ここに次いで、花組104期から二人目の新公ヒロイン。
外箱作品で早期から主要メンバー※に選ばれた希波らいとは満を持しての抜擢。
上背のある希波と、愛らしい美羽。
王道ラブコメ系少女マンガを地で行くコンビ。
残念ポイントは二人とも、歌唱の弱さ。
とはいえ、宝塚はビジュアルやスター性重視。
そして、それらも大切な要素。
弱点克服も大事ですが、己の強みを生かす事も重要。
己に合った方法で、研鑽を積み重ねて頂ければと思います。
宝塚では上演できた新公ですが、東京では上演中止に。
残念無念…!
※2019『花より男子』でF4の一員に抜擢
巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~
2022/06/04(土)~09/04(日)
新公主演
侑輝大弥(102期・研7)
星空美咲(105期・研4)
新公演出担当…中村真央
本役
柚香光(95期・当時研13)
星風まどか(100期・当時研8)
作・演出…生田大和
本役に負けず劣らずの美形・侑輝大弥。
全方位ハイレベルな星空美咲。
荒削りな侑輝大弥と、すでにバウと東上ヒロイン経験済の星空美咲。
歌が弱い侑輝ですが、星空とのデュエットではぐんと上向き。
真の歌うま娘役は、共に歌う男役を押し上げる力があるよね。
内助の功を効かせて(聴かせて)くれた星空美咲。
高身長で華やかな美形の二人。
一目見て「これぞ宝塚」なコンビ。
新公主演の二人は、役創り・演技など「本役に寄せてる」「本厄リスペクト」を感じました。
新公後、本役さん(特に星風まどか)の演技が大きく変化。
歌も演技もより感情がこもり、演技の深まりを感じました。
本役と新公キャストは相互に刺激し合っているんだな…と改めて実感。
本作より、新人公演ステージトークがWEB上で再開。
新公は再開しても、中止状態だったステージトーク。
ついに with コロナ形式で復活を遂げました。
宝塚友の会会員なら、誰でも見られます。
初々しい新公主演コンビの話が聴けますぞ。
アーカイブ期間が約1ヶ月あることも嬉しい。
劇団さん、太っ腹!
東京新公は残念ながら、上演中止。
「本公演が中止なのに、新公だけ上演はできない」のが現状。
ですが、新公は下級生にとって本当に貴重な機会。
もし新公学年メンバーは感染していなかったのなら。
上演し、経験を積ませる方向で考えて頂ければ幸いです。
仮に劇場は無観客での上演になったとしても。
カメラの向こうには観客がいます。
劇団さんには今後も更なる検討をお願い致したく。
★おまけ
2021年2月、こんなことも書いてました。
∇新人公演は語りたい事たくさんあるよ