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Channel: シエスタの庭
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花組ミーマイ前夜祭で、麻乃佳世が天海祐希の思い出を語る

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4月8日(金)18時30分、花組『ME and MY GIRL』前夜祭は、オーケストラの演奏で幕開け。

「ねぇ、今に見てごらん? トップへ登るわ」
という、ジャッキー野心家ソング。(歌はないけど)
ここでもう、ハッとしてウルウル。

2曲分メドレーのオケ演奏が終わり、幕が上がると、そこはお屋敷の食堂。
明日海ビルと花乃サリー登場。
豪勢な食堂で、はしゃぐビルとサリー。
メインテーマを歌い踊ります。
ラストは一旦テーブルに隠れ、ちょこんと顔を出すハムスター2匹……もとい、ビルとサリー。

初演の剣ビル&こだまサリー版は、私にとって宝塚との衝撃の出会い。
再演の天海ビル&麻乃サリー版は、阪神大震災からまもない退団公演。
(再々演の瀬奈ビル&彩乃サリー版は映像のみ。宝塚から離れていたので)

初演版は旧劇場でしたが、再演は今の劇場での公演。
何というか、一気にいろいろ込み上げてきましてね…。

映像で観る分には大丈夫だったのに。
むしろ、とても楽しめたのに。
劇場だと、胸に迫りすぎて。
苦しくて、切なくて…。

ど、どうしよう、ダメかもしれない。
わたし、ミーマイ観れないかもしれない…。
コメディなのに、ずっと泣いてる、変な人になるかもしれない…(汗)

…とね、かなり真剣に動揺しました。
しかも…!
しかも、麻乃佳世さんがまた…泣かせて下さるんです。
長くなりますが、それを紹介してもよござんすか?

初演のビル&サリー・剣幸&こだま愛。
再演のサリー・麻乃佳世。
再々演の瀬奈じゅん&彩乃かなみ。
初演からバーチェスターを演じた未沙のえる。
今回4度目の大劇場上演の明日海りお&花乃まりあ。

以上の豪華な面子が、初演から順に話していきます。
のえるさんが進行役で、みりおちゃんと花乃ちゃんはほぼ聞き役。
(でも、瀬奈さんは期待を裏切らず、みりりんに絡んで下さいました)

麻乃佳世さんは
「ビルがいたから、サリーでいられた」
…と、その場にいない天海祐希さんの思い出を語って下さいました。

以下は、ニュアンスを汲み取ってのダイジェストです。
放送された番組をご覧になったら、かなりズレがあると思います。
どうかご容赦願います。

『ME and MY GIRL』は、天海さんが研究科1年で主役に抜擢され、再演が退団公演となった、特別に思い入れのある作品。
その思いを共有しながら、共にビルとサリーを生きたそうです。

研1で主役に抜擢された天海さんは「本当に私でいいのか?」と不安な日々。
その稽古場へ現れた、本役の剣幸さん。
天海さんは、剣さんに叱られると思ってビクビク。

ところが、剣さんは天海さんの顔をこうして…(両手を伸ばし、頬を包み込むようなマイムをする麻乃さん)…「そのまんまでいいんだよ」と仰って。
天海さんは「え?え?」って。
叱られはしなかったけど、(具体的に)どうすれば良いかもわからなくて…(混乱していた)

これについては、剣さんが補足。
ビルは若さと勢いで精一杯生きてる。
変に作るよりそのまま、がむしゃらで一生懸命な天海さん自身で良いんだよ、と伝えたかったそうです。

麻乃さんは、まるで見てきたように話しておられました……が。
天海さんが研1の時、麻乃さんは音楽学校の本科生。
その現場、ご覧になられてないんです。

つまり、天海さんから伺った話ということ。
麻乃さん入団前の思い出まで共有するほど、色々なお話をしていたのでしょうね。

剣&こだま、瀬奈&彩乃、それぞれのコンビの話がひと段落してから、佳世ちゃんはこう言いました。
「ミーマイは、それぞれのコンビの関係性が如実に現れますね」と。
各コンビの仲の良さ、信頼関係をほのめかしながら、

「天海さんと私も、新人公演やバウからずっと一緒に組んできました」
「その関係性が伝われば良いな、と思いながら演じていました」
「お互いに(ランベスのような)下町育ちなので、下町からやって来て下町に帰っていく…という気持ちでした」

トップを組む以前からの天海さんとの信頼関係。
ふたりで迎えた退団公演。
それらを振り返っていらっしゃいました。

麻乃さんの隣にいたのは、明日海りおさん。
明日海さんと麻乃さんは、並んだバランスが驚くほど良く、明日海さんが大きく見えました。

衣装の色やデザインもマッチ。
白いスーツの明日海ビルと、白いトップス&スカートの麻乃さん。

ですが、今も麻乃さんの隣に立っているのは、天海ビルなんですね。
少なくとも、麻乃さんは隣に天海さんの存在を感じていたのでしょう。

ミーマイは、ビルとサリーを演じるトップコンビの呼吸や信頼関係が極めて重要な演目だと、改めて感じました。

……それと。
今更ですが、天海さんの人気は絶大でした。
今も極めて好感度が高く、国民的人気を誇る役者であり、自立した女性のシンボル的存在。

麻乃さんは、そんな天海さんの話を聞きたいだろうと、観客のニーズを掬い取ったのでは…と感じました。

麻乃さんが語った思い出はすべて、天海さんのエピソードか、二人共通の思い出。
あくまでも相手役を…男役を立てる姿は、今もなお「宝塚の娘役」でした。

そんな麻乃さんの姿勢と配慮に、さらにウルウル…。
麻乃佳世さんは今も変わらず、憧れの娘役さんです。


さて、次は現役生徒さんの話をさせて頂きたいと思っています。
よろしければ、もう少しお付き合い下さると嬉しいです。



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