2022年2月20日(日)は『ガラスの仮面』の主人公・北島マヤと、作者の美内すずえ先生の誕生日。
長嶋茂雄氏も2月20日生まれ。
天才の生まれやすい日なのだろうか…?
さて、本日はOSK日本歌劇団・創立100周年記念公演『春のおどり』大阪千秋楽を観劇して参りました。
★さくら、さくら
松竹座の玄関やロビー天井など、至る所に桜があしらわれて華やか。
桜はOSKのシンボル。
宝塚なら、すみれですね。
桜をモチーフにしたテーマソングを歌い継いでますし。
宝塚の『すみれの花咲く頃』のOSKバージョンは桜色の傘をもちながら。
私も小さなOSK傘もってます。
★退団者
『春のおどり』でOSKを退団するメンバーは三名。
(※7月の南座での退団になるそうです)
(ご教示ありがとうございました)
虹架路万
愛瀬光
遥花ここ
虹架さん、愛瀬さんは、角座やブルックリンパーラーなどの小劇場では主演も務めるスターさん。
『春のおどり』ではメインの場を複数もらっていました。
二幕ラストでは、退団者が全員の見守る前で一人一人ソロで歌われました。
荻田浩一先生の粋な計らいでしょうか?
★和物レビュー
第一部は和物レビュー。
音楽や演出に現代的なアレンジが為されていました。
宝塚で例えるなら、花組『雪華抄』や月組『welcome to TAKARAZUKAー雪と月と花とー』でしょうか。
基本は日本舞踊ですが、様々な要素が融合。
暗黙の中に洋舞や洋装も織り込んでいました。
着物を上着のように羽織り、ドレス姿とか。
日舞の発表会ではなく、レビューですものね。
自由な発想が随所に盛り込まれ、楽しめました。
★洋物レビュー
第二部は洋舞レビュー『INFINITY〜無限〜』
荻田浩一先生の作・演出。
クラシカルで正統派のレビューでした。
岡田敬二先生のロマンチック・レビューを彷彿とするような。
古き佳き時代のレビューを復活させたような趣を感じました。
私はかなり好きです。
退団者に見せ場を設けるところも愛ですね。
虹架さん、愛瀬さんはそれぞれ、2番手・3番手のポジションで踊る事が多かったです。
荻田先生、宝塚に帰ってきて。
帰るの無理なら、客演して下さい。
宝塚レビューの正統を、OSKで観られるとは。
レビューはOSKの十八番です。
…が、テイストが宝塚だと感じました。
大階段がないだけで。
OSKでも男役群舞があり、とてもカッコ良かったです。
でも、なんかアッサリしてる?
…そうか。
大階段がないんだ。
大階段の偉大さを改めて感じました。
大階段あればこそ、ズラリと居並ぶ男役のフォーメーションがどの席からもよく見え、圧巻の迫力が伝わってきます。
OSKの場合、常設劇場がないので、大掛かりなセットは組めませんものね。
大階段なんて、どこにしまっとくねん?……ですよね~~(^◇^;)
★楊琳
トップスター楊琳さん。
和物レビューでは、花魁姿で登場。
さらに舞台上の早着替えで黒燕尾姿に変身。
同じく着物を脱ぎ捨てた唯城ありすとダンスを踊りました。
楊さんは宝塚で喩えるなら、蘭寿とむでしょうか。
舞台上では、色香ダダ漏れ。
お話しすると、温かな人柄。
ダンスはいつもながら、キレがありつつ優美。
軸がしっかりして、安定感ある帝王ダンス。
今回、歌唱力が上達されたように感じました。
包容力のある、深くまろやかな響き。
トップさんになると、歌唱力が上達する傾向を宝塚でも感じます。
お稽古を積み重ねているんでしょうね。
カーテンコールの舞台挨拶は、可愛いに尽きる。
「あ、噛んじゃった」とカミカミをセルフフォロー。
「こんなに沢山の方々に観て頂けて、頭がパッカーンです」
無事に家に帰れましたか、楊さん?
なんかすごく可愛くて、ギャップ萌えでした。
※ OSK版ミーマイのポスター画像、拝見しました(翼和希くんの項目参照)
私のツボはジョージ(ジョン卿)役の楊さん。
渋かっこいいイケオジ…!
大人の男性って素敵ですね…♡
★翼和希
翼くんも大活躍。
和物ショーでロック調の曲を歌い、着物でダンスのステップ踏んだり。
さりとて、基本は日舞。
翼和希の扇を持ちながらの手さばき、綺麗でした。
手首の関節が柔らかいのかな。
流れるように優雅でした。
宝塚で例えるなら、鳳月杏の手さばきが近いかと。
翼くんも唯城ありすちゃんと組んでの踊りがありました。
写楽と花魁?
艶っぽく、綺麗でした。
翼和希が歌う場がたくさん。
あ、翼くん。
お、翼くん?
またもや翼くん!…と耳福、耳福♪♪
翼くんは歌唱力が高いから、適材適所の配役。
例えば翼くんが歌い、楊さんが娘役に囲まれて踊る場。
いいね、いいね♡
ダンスも、キレと抜け感が同居。
だから余計かっこいいんだな。
ダービー帽を被ってのダンスは『ME and MY GIRL』のビルを彷彿と。
似合いそう、ビル。
「翼くんはOSK版ミーマイでジェラルド(にあたるフィリップ役)を演じた事がある」と友人が教えてくれました。
当時のポスター画像も見せてくれまして。
翼くん、フィリップ(ジェラルド)似合うなぁ。
翼和希は「OSKの礼真琴」と喩えてきました。
今日も改めてそう思いました。
Mr.パーフェクト。
以前より、シュッとした印象に。
男前に磨きがかかってきました。
★椿りょう
椿くん、ますますダンスが冴え渡ってきました。
キレの良さもありながら、エレガント。
しなやかで綺麗に、動きが繋がってます。
椿くんも関節が柔らかそう。
背が高くてカッコイイ若手男役。
現代的なのに、そこはかとない昭和の香りも。
新しさと懐かしさが融合したスターさん。
二幕エンディングやカーテンコールでは、翼和希と椿りょう、お隣同士。
思わず、見つめちゃうよね〜♡
ありがとう、この並び考えてくれた人。
荻田先生ですか?
宝塚帰ってきて下さい。
(荻田先生とセットになってるワード)
★唯城ありす
若手娘役では一、二を争う活躍ぶり。
観るたび、思わず目が吸い寄せられます。
可愛らしさと表現力の豊かさに。
次世代エースの翼和希と組んで踊る。
…と思ったら、トップスター楊琳とデュエダン。
和物レビュー、洋物レビュー、どちらでも大活躍。
可憐で華奢なので、誰に寄り添っても似合いますね。
ヒロイン力が高い娘役さんです。
★夏目せな
夏目せなくんは、まだ下級生も下級生。
まだ2年目、もうすぐ入団3年目に突入。
宝塚で例えると、一之瀬航季かな?
明朗な笑顔が可愛カッコイイ。
第一幕プロローグでは最後列の壇上・上手寄りにいたかと。
その後の群舞では、二幕も含め、下手の端にいる事が多かったような。
どこにいても分かるし、目が行きます。
陽のオーラを放っています。
ニコニコ笑顔で懸命に踊る姿がいじらしく、思わず見守らずにいられませんでした。
★桐生麻耶
第一幕で、諏訪さき(雪組99期)と似た人がいる?…と思ったら、桐生さんでした。
生の桐生さんを初めて拝見しました。
OSKでは目立つ長身。
大人の男の香りが匂い立つ風情。
男役を極めた御方がここにもいらっしゃいました。
…ふと、轟悠さんを思い出しました。。
以上、とりいそぎ感想でした。
3月は東京・新橋演舞場で公演。
7月は京都・南座。
京都の公演は観たいなぁ。
その頃には、コロナも収まっていますように。
▽パッカーン