2022年1月25日(火)宝塚大劇場にて、月組『今夜、ロマンス劇場で』新人公演が上演されました。
新人公演の感想の前に、胸に沁みた思い出をいくつか。
★ウネウネ、クネクネ
ロビーに本公演演出担当・小柳奈穂子先生が挨拶に立っていらっしゃいました。
黒いワンピースに身を包み、ほんわり可愛らしいお姿。
様子を伺い(←怪しい…)お声を掛けたら、気さくに応じて下さいました。
ごく短い時間でしたが、さりげなく適切なパスを出して下さる聡明さを実感。
大蛇丸の手真似を一緒にして下さったこと、一生の思い出です。
ウネウネ、クネクネ。
★清く正しく美しく
新人公演は、本役ジェンヌ達も客席で観劇します。
素化粧+私服の生徒さん達が続々入場。
その美のオーラに圧倒されました…。
終演後、規制退場アナウンスが流れました。
それを無視して出ていく人もいます。
交通機関の都合で致し方ないケースもあるでしょう。
その中で、月組ジェンヌ達は席に腰かけたまま。
周囲の熱い視線を浴びながら、静かに指示を待ち続けていました。
やがて、誘導アナウンスに従って退場。
混み合いやすい通路を譲り合い、スムーズに移動。
その中でも他の生徒達を先に行かせていた、ありちゃん(暁千星)
躊躇する相手にも、ごく小さな声で「どうぞ」
レディ・ファーストに徹する男前っぷり。
たとえ相手が男役であっても。
美雪姫~、大蛇丸とでも幸せになれたと思うのよ…?
ウネウネ、クネクネ(違)
清く正しく美しく。
規制退場を守り、率先して範を垂れる月組生達でした。
★平松結有
新人公演担当の演出家。
もしや新公ご担当デビューでしょうか?
おめでとうございます。
直前に一部キャスト変更により、お稽古にも影響が出たと思います。
それは生徒のみならず、スタッフにとっても。
それらを差配する難しさを、新公担当デビュー作で経験された平松先生。
お疲れ様でございました。
新公用の映像も撮影してたんですね。
すごい…!
ロマンス劇場は映像と舞台の融合がすばらしいので、新公どうなるだろうと思ったら。
ほぼほぼ、本公演と同じレベルで映像を駆使・融合していました。
小柳先生の演出プランをトレースしつつ、最後の最後で少し変えてきました。
牧野健司(礼華はる)に触れる美雪(花妃舞音)
本公演では、そっと手を重ねます。
新公では、健司がさしのべた手に手を重ね、さらに健司の胸に抱かれるように寄り添う美雪。
トキメキと切なさ。
ここにまたお一人、宝塚の正統を受け継ぐ演出家が生まれました。
∇キャスト別感想へ続く