2021年11月30日(火)宝塚大劇場にて、花組『元禄バロックロック』新人公演が上演されました。
友会さん、友情をありがとう♡
もっと仲良うしてくれてええんやで?
遠慮せんといてや♡
それでは感想、いざ参る!
★総括
面白かったです。
本公演同様、楽しくてあっという間でした。
花組は一人一人が花形個人プレイヤーだなと。
各自がベストを尽くす姿勢。
弾けるパッション。
あっちこっち丁稚。
(あっちこっち丁稚、わかる人いるだろうか?)
(関西ローカルのお笑い番組です)
(大昔のな…!)
(私も記憶不鮮明ですが、響きがええなと)
まとまりの無さが良いですね。
一人一人が必死に表現を追いかけてる感じが。
未成熟な新人公演ならではの勢いを感じました。
本公演はまとまっていかねば成立しませんが、新公やもんね。
やっとけ、やっとけ!
歌が粗い生徒が目立ちました。
それも新人公演らしいっちゃらしい。
歌が下手とか弱いとか以前に、音が取れてない生徒もいました。
最初こそ驚きましたが、だんだん楽しみになってきて。
さぁ次はどう来る?と。
…とはいえ、これが本公演なら洒落になりませんが。
新人公演はチャレンジの場であってほしい。
近年は新公でも厳しくなりましたが…。
今回の花組公演はどう捉えられるのかな。
私もキャスト別でどう書こうか迷ってます。
嘘は書けないし。
触れない訳にもいかぬだろうし。
うぬぬ…。
歌は上手いに越した事はありません。
さりとて、音が外れても堂々と歌い切り、「そういう歌だっけ?」と思わせる位の大物も稀にいます。
それはそれでツボなんですが。
今回の花組新公では、そこまで突き抜けた大物は見当たりませなんだが。
主演の希波らいと君は大型新人ですが、歌える生徒さんですしね。
歌えるといえば…!
全般的に歌が弱めながら、歌うまさんも発掘できました。
それは個別感想で書きますね。
話が逸れますが、入場・退場する花組上級生たちを拝見できて嬉しかったです。
入出がないから、素化粧に私服姿のジェンヌさん達を拝見する機会がとんとなくなりましたから。
柚香さんはじめ皆さん、お美しかったです。
★演出:栗田優香
『元禄バロックロック』新公担当は、栗田優香先生。
宙組バウ・和希そら主演『夢千鳥』でデビューした新進気鋭の演出家。
新公演出ご担当作品は…
2017 雪組『幕末太陽傳』
2017 星組『ベルリン、わが愛』
2018 月組『カンパニー』
月組カンパニーでは、ラストに銀橋を渡る際のアレンジが印象的でした。
本公演では、珠城りょうの腕に、自らの腕を回した愛希れいか。
新公主演コンビ(風間柚乃&美園さくら)は手を繋いで渡りました。
手をつなぐだけ?
あっさり?…と思いきや。
これが恋人つなぎ♡だったんです。
初々しくて、きゅん可愛♡
栗田先生は生徒それぞれに合う「ちょこっとアレンジ」が巧みですね。
本作もちょこちょこ、細かく変えていました。
例えば、コウズケノスケがツバキと共にせり上がってくる場。
本公演の水美コウズケノスケは、星空ツバキの膝枕に寝っ転がり、お膝なでなで。
新公では侑輝コウズケノスケ、片肘ついて寝転び、稀奈ツパキに脚を揉ませていました。
マッサージ師・ツバキ。
例えば、クラノスケとリクの場面。
本公演の華雅リクは落ち着いた奥方の風情。
新公の星空リクは、声や話し方が可愛らしく新妻風味。
芹尚クラノスケに「ね♡」と可愛く頷いてみせたり。
同時に星空リクさん、包丁を振り回したり、投網を肩にかけたり、デンジャラスで元気。
芹尚クラノスケがそっと包丁を回収していました。
例えば、銀橋でクロノスケとキラが並んで座り、クロノスケの時計は未完成だと露顕する場面。
本公演で、柚香クロノスケは背中から倒れますよね。
新公の希波クロノスケは、美羽キラの肩に頭をもたせ掛けます。
さらに、美羽キラが肩ごとドンと突き飛ばし、希波クロノスケはそのまま反対側に倒れちゃう。
…というように、基本は本公演に沿いながら、所々、それぞれの生徒の持ち味に合わせてアレンジしていました。
栗田先生のセンスと細やかな観察眼が光っていました。
次はキャスト別感想です。
∇ 花組新公楽しかった♡