※思い出したら、ちまちま書き足しています。(2021/04/16)
エリザベート・ガラコンサート 2014花組version 2021年4月10日(土)17時の回は、大阪千秋楽。
前日が初日で、もう楽ですよ。
二幕冒頭の写真撮影では、ルキーニ(宇月颯)が「閣下のお好きなポーズ」と言ったそばから、一階前方席は花組ポーズを取る人々が。
宇月 「そうそう!」
話が早くて喜ぶルキーニさん。
客席も大喜びのネタ振りですよ。
わかってるねぇ、ニーズを。
さて、トート閣下(明日海りお・89期)のご挨拶をざっくりメモ。
終演後に書き留めたキイワードに基づいて書き起こしています。
科白はニュアンスです。
★大丈夫
司会進行のルキーニ宇月からバトンを渡されたトート閣下。
一歩前へ進み出て、開口一番
明日海 「最初に言います。 私は大丈夫です」
何の事かと申しますと、本編ラストで少々足元不案内だったのです。
それについて、観客の心配を払拭された訳です。
いまや、閣下が口を開くたび、笑いが漏れる場内。
明日海 「ちまちま笑うの、やめてもらえます?」
ちょいオコですか、閣下?
なんでなん??
何を言ってもウケるって、すごい。
「面白い」って最上級の誉め言葉だし、モテ要素ですよ。
閣下的には、シシィにさえモテればええんかな?
★ネジが外れた
明日海 「出演者のみなしゃん」
もう一度、言い直す閣下。
明日海 「みなしゃん」
だんない、だんない。
本編の台詞は澱みなく言えてたやん。
明日海さん、「25周年記念フルコスチューム・バージョン」と一気に言えず、下手側の隣にいる皇帝フランツ・ヨーゼフ(鳳真由)、ルキーニ(宇月颯)に助けを求めます。
明日海 「頭のネジがゆるんで、飛びました」
閣下の上手側のナナメ後ろには、シシィ(蘭乃はな)と皇太子ルドルフ(七海ひろき)
両手をピヨピヨ小さく広げ、ネジを探すルドルフ七海。
シシィ蘭乃は拾ったネジをグルグル回し、閣下に取り付けてました。
★ニセ花組ポーズ
会場は拍手と笑いで大盛り上がり。
そこで、閣下が両手を広げ、会場を煽ります。
そして、チャッ!チャチャチャ・チャッ!!
花組ポーーーズ!
トート明日海閣下を筆頭に、舞台上のキャストはもちろん、指揮者の西野淳先生とオーケストラの皆さん全員で!!
明日海 「明日海さんが花組ポーズしたって、SNSで上げないで下さいよ?」
両手を広げ、ダメダメと手振りつき。
明日海 「これは花組ポーズじゃありません」
明日海 「本物の花組ポーズじゃないから…ニセ花組ポーズです」
己を偽ジェンヌと仰る明日海さん。
次は、偽花組ポーズ。
「れいちゃん(柚香光)率いる本物の花組に申し訳ない」的なことも仰ってました。
下級生に対しても気配りの人・明日海さんでした。
★気配り、思いやり
ルキーニ宇月、ゾフィー純矢(ちとせ)、マダム・ヴォルフ(大月さゆ)らに向かって、
明日海 「花組出身じゃない人にもさせちゃって、ごめんね?」
他組出身者に対しても気配りの人・明日海さんでした。
宝塚版『ポーの一族』では宝塚初日から東京千秋楽まで花組ポーズを封印していましたが、やはり専科の飛鳥ゆうさんに配慮してたんですね。
『ポーの一族』が退団公演で、花組生経験のない飛鳥さんが疎外感を感じないように。
優しいんですよ、本当に。
話が逸れますが……明日海さんが花組トップ就任まもない頃、月央和沙さんが阪急貸切公演の司会をされました。
その折、進行を間違えた(段取りを忘れた)んですね。
ミニ・インタビュー後、トップスター挨拶がありますが、最後の挨拶を抜かして終わろうとしたんです。
トップ挨拶は、スポンサーの宣伝を兼ねています。
そのままスルーできません。
とっさに明日海さんは「すみません、うっかり言い忘れていた事がありました」と、己のミスにすり替え、無事に挨拶(と阪急交通社の宣伝)を終えました。
初めて阪急貸切公演を観た人には、本当に明日海さんのうっかりミスに見えたことでしょう。
月央和沙さんの顔を潰さず、スポンサーさんを立てた明日海さん。
己の面子より、月央さんのこと、劇団のこと、スポンサーさんのこと、挨拶を楽しみにしていた観客のことを優先した明日海さん。
社会人として、人として、素晴らしい…と胸を打たれました。
明日海さんの姿勢を、日々思い出し、お手本にさせて頂いています。
特に仕事で。
それにしても、偽物の花組ポーズかぁ。
本物の花組ポーズになる魔法をかけてもらいますか?
ほんものの魔法使さんに。
★思い出し追記 (2021/04/16)
明日海 「早いもので、もう千秋楽…今日で終わりの人?」
明日海さんに続き、手を挙げたのは2名(七海ひろき、鳳真由)
明日海 「この3人だけ? あとの皆は、明日も出るんだね?」
翌日4/11(日)は25周年アニバーサリーversion。
それが梅芸版ガラコンサートの千秋楽でもあります。
一足お先に千秋楽を迎えた、シシィを巡る因縁の男たちでした。
(奇しくもトート、フランツ、ルドルフだもんねぇ)
▽締めはまさかのあーさ(朝美絢)…と思いきや。