先週の話になりますが、ラジオ関西『ビバ!タカラジェンヌ』に聖乃あすか(100期・研7)が登場。
花組『はいからさんが通る』のお話をしてくれました。
ほのかちゃん、「今、終わりました〜!」って勢いでした。
千秋楽の直後の収録だったんじゃ?と思うような熱気を孕んでいました。
それでは、ほのかりんの話をざっくりご紹介。
★一番緊張した初日
『はいからさんが通る』の初日は、今までで一番緊張したそうです。
開幕予定がずれ込み、念願の初日。
しかも、そのオープニング、初っ端に登場するのが、蘭丸(聖乃)と紅緒さん(華優希)
「私達が最初に出るんだよ」と言われて、にわかに緊張してしまったそうな。
華ちゃんとほのかちゃんは、出る前に舞台袖でぴょんぴょん飛び跳ねているそうです。
★3年経って
3年前に、柚香光&華優希が組み、大好評を博した『はいからさんが通る』
初演でも藤枝蘭丸を演じた、ほのかちゃん。
再演に際し、蘭丸を演じたいと思っていたそうです。
香盤を見た時は、大喜び。
北小路環役が同期の音くり寿とわかり、これまた大喜びしたそうな。
とはいえ、3年の間、男役を極めんと切磋琢磨してきた聖乃くん。
女形の蘭丸は、己とは対照的な存在ともいえます。
3年前から変化した己が蘭丸を演じることに、緊張や不安を感じる面もあったとか。
MCの小山乃里子さんは、3年前のはいからさんで、聖乃あすかを認識したそう。
確かに前より逞しくなってたかも、蘭丸。
「なんて綺麗な子だろう」と思った、と小山さん。
「いえいえいえ」と恐縮する、ほのかりん。
★発声
小山さんは、蘭丸が「紅緒さぁん」と呼びかける甲高い声が気掛かりだったそぅ
聖乃さんは自粛期間、様々なレッスンを受け、ボイス・トレーニングも。
高音の発声を習うことで、音域が広がり、低音も出しやすくなったそうな。
★トレーニング
自粛期間は、様々なオンライン・レッスンを受けていたそう。
東京のパーソナル・トレーナーともオンラインで繋ぎ、筋トレをしていたとか。
日々のメニューをこなす事に喜びを感じていたそうです。
この話を伺い、腑に落ちました。
キャラ的には弱っちくて情けない蘭丸ですが、身体つきは引き締まってました。
メイドスタイルや和装など、綺麗で可愛かったけれど、メイドさんは女装っぽくなってましたし。
(「女装に見える」は、男役さんに対する褒め言葉)
女形という意味では、違和感なく女性に見える方が良いのか…。
(その点は、藤娘で成功してるからOK)
(紅緒さんや吉次さんよりゴツイながらも妖艶で、女形の味わいが出ていたかと)
★ 幻の新人公演
新人公演は取り止めに。
お稽古は積んでいて、舞台稽古もしていたようでした。
とても残念ですが、気持ちを切り替えたと。
…それはもう、そう言うしかないよね…。
私個人としては、無観客でも上演して、WEB配信をしても良かったのではないかと。
新人公演は、劇団が思っている以上に、ニーズがあると思います。
本人達は、無観客…すなわち、無反応の客席は味気ないかもしれません。
でも、SNSで感想が飛び交いますよ!
時間差はあるものの、反応はバンバン返ってくる事でしょう。
★ お客様の反応
クライマックスの関東大震災で、「蘭丸がいない」と(上手へ)探しに飛び出す紅緒。
「ごめんなさい、紅緒さん。僕、あっちへ逃げてた」と逆方向(下手)から現れる蘭丸。
笑いが起こる客席。
実際に観てくれる人の反応は、新鮮だそう。
★韓流
自粛期間中、韓流ドラマやBTSを観ていたそう。
BTSは「男性なのに高音が出たり、ダンスもとてもカッコ良くて。 どうやって踊ってるんだろう?」と、踊り方や発声に刺激を受けたとか。
男役さん視点ですね。
★そして、東京へ
東京公演もがんばります!と柔らか元気に締めくくった、ほのかちゃん。
ご実家も近いので(横浜)、心強いかもしれませんね。
…とはいえ、時節柄、実家へ立ち寄りづらいかもしれませんが。
「新型コロナ禍の自粛期間に、それぞれが自分なりに工夫や努力を重ね、パワーアップしていました」
というような事を仰っていた聖乃さん。
休演や中断にも腐らず、「今の己に出来ることをする」という姿勢に、聴いているこちらも襟を正す思いがしました。
▽体調に気をつけて、いってらっしゃい