2019年11月29日(金)雪組『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』新人公演のメインキャストが発表されました。
★ヌードルス(本役:望海風斗)
諏訪っちは歌・芝居・ダンス、何でも巧み。
主演は、諏訪さき(99期・研7)
念願の初主演、おめでとうございます。
諏訪っちは歌・芝居・ダンス、何でも巧み。
職人のように確かな技術の持ち主。
頭も良さそうです。
お母様は元タカラジェンヌの諏訪あい(男役)
今は京都でミュージカルスクールを主宰・運営され、安蘭けい・月船さらら・夢咲ねね達を輩出。
娘のさきちゃんは英才教育を受けた、いわばサラブレッド。
『20世紀号に乗って』のポーター役は秘かに印象的でした。
ポーター4人組でタップダンスを踊るんですが、巧さが際立っていました。
他の三人もしっかり踊れていました。
ただ、諏訪さんが抜きん出てスタイリッシュに巧かった。
諏訪さんは何の心配もなく、安心して舞台を観ていられます。
その安定感が魅力でもあり、弱みでもあるかもしれません。
宝塚の楽しみ方の一つに、成長・変化を見守る…未熟さを愛でる文化もありますので。
諏訪さんも日々、年々、成長されてると思いますが、最初から完成度が高すぎて、微調整くらいの変化しか感じないという。
しゅわっちは、幼少期から努力を重ね、少なくとも技術的には高みへ到達したのね。
その時期を、過程を見たかったかも。
あい先生はご覧になられたんですよね。
ホームビデオ見せて下さいませんか?(オイオイ)
でも、間違いなく頼もしい雪組の支柱になるでしょう。
以前から、諏訪さんの新公主演を願ってきました。
今回の新公主演は「ようやく…!」という気持ち。
確実に実績を積み上げてきた諏訪さん、遺憾なく実力を発揮して下さいね。
新公主演、本当におめでとうございます。
★デボラ(本役:真彩希帆)
ヒロインは潤花(102期・研4)
潤花ちゃんは、天真爛漫で華やぎのある娘役。
でも、ヒロインを独占させ過ぎでは…?
新公ヒロインは3回目。
今年だけでも、バウヒロイン、東上ヒロインもしています。
雪組には他にも娘役がいるでしょうに…。
「また潤花?」と思ってしまいました、ごめんなさい。
そんな風に思われる潤花ちゃんも気の毒です。
矢面に立つのは、キャスト(生徒)ですものね…。
「えっ?!雪組にはこんな逸材がいたの?!」と驚かせてほしい期待もあります。
「ノーマークから彗星の如く登場」も新人公演の醍醐味なんですよね。
最近は続々と、ほとんどノーマークの娘役の抜擢が続いています。
花組の都姫ここ(104期)
月組の白河りり(103期)
宙組の花宮沙羅(103期)
雪組でも、若手有望株にチャンスを与えるのかな…と期待していたんですが。
潤花ちゃんは次期トップ娘役ほぼ確定なのでしょうし。
カードも揃いまくってますしね。
こうなったら、あれだ。
「えっ?!潤花って、こんなに歌えたの?!」
…と驚かせるしかない。
期待してまっせ!
★マックス(本役:彩風咲奈)
2番手役は縣千(101期・研5)
縣くんはなで肩で、和装が似合う体型。
肩を補正すれば、体格・身長・持ち味から、スーツも似合いまくる。
男役として恵まれた体格ですね。
スーツを着こなす上で、アクセントになるポイントの一つは手。
手が映えるんですよね、スーツって。
縣くんの手は大きく、指が長いので、スーツなんか着てたら、性別を男だと刷り込まれそう。
縣くんには、望海さんに色々と教わってほしい気持ちもありつつ、今はまだ脇に回り、主演を支える場数を踏み、様々なお役を経験してほしい。
縣くんは諏訪ミュージカルスクール卒業生。
ここでも諏訪さんの後輩だったんですね。
縣くんはダンスはとんでもなく上手いけれど、歌は弱い。
芝居は本人なりに工夫していて、小芝居は毎度変化しています。(←毎度みてるんかい)←自分にツッコミ
新公のバイト(幕末太陽傳の甘酒売り、ファントムのピエロ、壬生義士伝の雪ん子など)も頑張ってます。
得意と不得意の落差は大きく、メディア(スカステ等)を通して窺い知るキャラクターも個性的。
総じて、未熟で不均衡な印象が否めません。
それは同時に、縣千の強みであり、魅力の種。
宝塚は、生徒の変化と成長を見守ることが楽しみの一つとなり得る、画期的なシステムを備えています。
未熟で荒削りで、掴み所のない生徒。
ただ、スター性はやたらある。
この子、どうなるんだろう?
…というシナリオのないドラマを見守る事も、宝塚の魅力。
アンバランスさが魅力として光るのは、発展途上の新公学年だから…とも言えます。
得意分野は伸ばし、苦手分野はケアし、小さくまとまらず、のびのび舞台に立ってほしいと願っています。
★ジミー(本役:彩凪翔)
三番手さんのお役は、彩海せら(102期・研4)が射止めました。
凪様のお役はファントムのシャンドン伯爵に次いで2度目ですね、あみちゃん。
壬生義士伝の吉村貫一郎役は、驚きの大健闘。
可愛い美少年だと思っていたら、繊細で味わい深い演技で魅せる、なんとも良い役者さんでした。
キャロルをあみちゃんで観たい気持ちもありました。
娘役の経験は、男役としての厚みを増すと思うので、機会があれば挑戦してみてほしいです。
あみたす、これからも要チェックや!(by 相田彦一『SLAM DUNK』)
★キャロル(本役:朝美絢)
雪組の芝居上手・彩みちる(99期・研7)
本公演では男役が演じていますが、新公では娘役のちるちるが抜擢されました。
彩さんのお芝居、とてと好きです。
みちるちゃんは歌唱力が弱いのですが、役として歌うと沁みるんですよね。
ポイントは、情感の込め方でしょうか。
今後、芝居の要になっていくでしょう彩さん。
しっかり支えてくれそうな安定感さえ感じます。
▽ 「いつもの顔ぶれ」とも言えるキャスティングですね (*´꒳`*)

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