かなり日にちが経ちましたが、雪組全国ツアー『はばたけ黄金の翼よ』『Music Revolution』の感想です。
ざっくり走り書き。
★望海風斗(89期・研17)
ヴィットリオ・アラドーロ
望海さんは黒い役、悪い男…お手の物ですね。
そんな黒くて悪いひとが、ヒロインだけ特別扱い。
ヒロイン視点で感情移入しながら観てたら、かなり危険。
ひどい人なのに、キュン♡
悪い奴がちょっと優しい事したときの「本当は優しいのね」効果。
純白の王子様以上にときめくかもしれません。
ギャップ萌え?
少女マンガの王道?
『花より男子』の道明寺司(黒)と花沢類(白)みたいな?
『霧深きエルベのほとり』のカール(紅ゆずる)とフロリアン(礼真琴)みたいな?
(私は迷わず、花沢類とフロリアンですが)←誰も尋いてないよ
そんなWHITE寄りの私ですが、望海さんのヴィットリオには、
「…やだ、かっこいい…」
望海さんも男役としては決して大きくない筈なのに、舞台での存在感はとても大きい。
押し出しが良くて、堂々とした領主ぶり。
いつ聴いても、独特のええ声。
だいきほは雪組のみならず、宝塚全体の宝ですね。
舞台を観るたび、しみじみ実感します。
★真彩希帆(98期・研8)
クラリーチェ・デル・カンポ
端ながら近くで拝見して、真彩ちゃんの可愛さ・細さにびっくり。
望海さんもそうですが、こんなに細い身体のどこから、あんなパワフルな美声が繰り出されるのか。
だいきほコンビを生観劇できるたび、拝みたくなります。
『ひかりふる路』を観て以来、ストレスフリーっぷりが半端ない。
トップコンビが充実していると、こんなにも満足度が高いのか…!
…と、今更ながら痛感。
ファン時代は男役志望だった真彩ちゃん。
クラリーチェが男装する場があるので、秘かに楽しみにしてました。
クラリーチェ少年、可愛かった…!
「娘役さんが演じる少年」でした。
もっと本格的に男子化するのかな?…と思いきや、そこはあくまでも「クラリーチェの男装」に留めていた模様。
「少年まあやきー」なら、もっと本格的に男をなぞってきそうな気がします。
それはそれで観てみたい気もしますね。
★朝美絢(95期・研11)
ファルコ・ルッカ
あーさが2番手役。
「だいきほあーさ」のトリデンテ、違和感のない並び。
このトリオはトリオで、しっくり来てました。
梅田は全国ツアー最終地。
メンバーが馴染みきった状態だから、そう感じるのでしょうか。
ヴィットリオ望海の腹心なのに、彼と袂を分かつことに。
誰よりも彼のことを大切に考えるが故に、暴走した友愛と忠誠心。
まさに愛が止まらない状態。
ファルコは敵役で悪役ポジションなのでしょうが、憎めません。
見方によっては、方向性こそ問題があったものの、誰よりもヴィットリオを愛していますものね。
月組出身だけあってか、あーさのお芝居は細やかな感情の機微が伝わってきます。
煌びやかなビジュアルに目を奪われがちですし、それもあーさの魅力。
同時に、いろんなお役を観てみたい表現者のお一人です。
月組時代より、雪組に来てから、そんな風に感じるようになりました。
★永久輝せあ(97期・研9)
ジュリオ・デル・カンポ
真彩クラリーチェの異母兄・ジュリオ。
貴公子役が似合うひとこちゃん、本作では領主さまのお役。
まだ若い領主ですが、身に備わったロイヤル感で説得力がありました。
男役としては、やや高めの声が気になります。
新人公演を卒業し、研9のひとこちゃん。
大人の男役を極めるにあたり、声は大きな関門。
よく通る声質に恵まれているし、声帯もそこそこ長さがありそうなので、発声方法次第で化けないかな…。
無理な発声で、喉を潰しませんように。
本作を最後に、花組へと組替になるひとこちゃん。
一期お姉さんのひらめちゃん(朝月希和)と一緒で、少しは心強いかな。
それでも、プレッシャーは多大でしょう。
せめて一作でも、明日海りお在任中の組替なら…と思わずにいられません。
明日海さんほど、ひとこちゃんの立場や気持ちを理解できる人はいないでしょう。
★朝月希和(96期・研10)
ロドミア・ルッカ
ファルコ朝美の妹で、ヴィットリオ望海を愛しているロドミア。
真彩クラリーチェに嫉妬の炎メラメラ。
敵役? イジメ役?…と思いきや、愛に生きる純粋な人でした。
歌唱力はやや弱めながら、芝居力は高いひらめちゃん。
心の機微を繊細に演じ、客席の涙を誘っていました。
ショーであーさと組んで踊る時とか、匂い立つような恋する乙女。
表現力の豊かな人なんだなぁ…と、花組時代には気づきませんでした。
雪組に来てから、魅力と実力が花開いた気がします。
▽感想書いてる内に、来年5月の雪組外箱ラインナップ出ました

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